本当のことは言わないで

その日の帰り道。

里音はやはり落ち込んでいた。

「元気出してよ!修学旅行は一緒なんだから!」

「そうだよね。でも文化祭も中居君と一緒がよかったなぁ」

「そんなに好きなんだね」

「本当に好きだから。やっぱり文化祭も修学旅行も少しでも多くの時間を一緒に過ごしたいよ!」


私にはわかない。

人を好きになるとはこういうことなのだろうか。

そうだとしたら、私はこんな気持ちになることなどこの先ないような気もした。