星に願いを、いつまでも。




「そう?それなら良かったけど。」


「ま、信じられないのは確かだけどな。
……だってそうだろ?心の底から願ったって叶わなかった時に傷つくだけだ。」



……信じて願ったって、死んだ人間は蘇らない。



最初から蘇らないなら……少しでも傷つかない方法を俺なら取る。





「……そっかぁ。だけどね、心の底から信じて願わなきゃ願い事っていうのは叶わないんだよ?」


「………っ。」



鋭い指摘にグッとくる。






「星はね、透明で澄んでいて嘘を見抜くのが得意なの。


……本当にただ真っ直ぐで純粋なんだ。


だから色々な感情が混ざり合ったものの願いなんて叶わないんだよ。」




そう得意げに、でも寂しそうに教えてくれた稀星はまっすぐ星だけを瞳に映していた。




まるで俺と同じ境遇にいるとは思えない純粋な瞳。





……俺は思った。 



そう願うお前が1番輝いていて、純粋で……




お星さまだよ__