教えてくれたお礼だと主任にご馳走に
なってしまったけれど、
千代さんと修さん2人に頭を下げて
挨拶する姿に、それだけで元々礼儀正しい人なんだと思ってしまった。
『いつでもいらっしゃい。』
2人に手を振り外に出ると、
満たされたお腹に自然と笑顔が
出てしまう。
これでまた明日からも頑張れそうだ‥
『新名さん、今日はありがとう。』
「いえ‥美味しく食べて頂けて何より
です。あ、私、ここからアパートは
すぐなので歩いて帰れます。
主任もゆっくり休んでくださいね。
お疲れ様でした。」
いつもは1人で食べて千代さん達と
時々話しながらする食事だったけど、
主任がいるだけで違った雰囲気の中で
食べることができた
こんな機会はもうないと思うから、
2人で来れたことが既に奇跡のような
ものだ。
グイッ
えっ?
『近いなら家まで送るよ。
約束だから。』
私の肘あたりを軽く握る手に立ち止まり
振り向くと、そっと手を離されたあと
私の隣に主任が立った
「ほ、本当に近いですし大丈夫‥」
『近いならすぐ俺もここに戻って
来れるだろう?ほら行こう。』
大人びた表示とは違い、笑っている
顔は少し幼くも感じてしまう
歩き出してしまった主任に何を言っても
送り終えるまでは帰らないと諦めると、
私も仕方なく隣を歩いた
「主任は‥名古屋に異動が決まって、
都内からここに来ることに不安とか
ありましたか?」
店から歩いて近いけれど、何も話さない
わけにもいかず、当たり障りのない
話題を出してみる
私自身が慣れていない人に詮索
されるのはあまり好きじゃないから、
部下としての質問ならいいかなって‥
『不安か‥‥‥。
仕事に対しては何もないが、
プライベートは少しな‥‥』
プライベート‥‥‥
恋人と遠距離にでもなったのだろうか?
いや‥‥いい歳なんだから離れるなら
結婚してもいい気がする‥‥
「私は‥友達とか作るのが苦手で、
どちらかと言えば1人の方が気楽で
好きですが、寂しいならやっぱり
知り合いやお友達をここにつくれば
プライベートも楽しいと思います。
主任と友達になれるなんて分かれば
みんな喜んで挙手しますし。」
頭の中に主任に群がる女子達が
簡単に想像できてしまい、思わず
おかしくて口元がゆるむ。
なってしまったけれど、
千代さんと修さん2人に頭を下げて
挨拶する姿に、それだけで元々礼儀正しい人なんだと思ってしまった。
『いつでもいらっしゃい。』
2人に手を振り外に出ると、
満たされたお腹に自然と笑顔が
出てしまう。
これでまた明日からも頑張れそうだ‥
『新名さん、今日はありがとう。』
「いえ‥美味しく食べて頂けて何より
です。あ、私、ここからアパートは
すぐなので歩いて帰れます。
主任もゆっくり休んでくださいね。
お疲れ様でした。」
いつもは1人で食べて千代さん達と
時々話しながらする食事だったけど、
主任がいるだけで違った雰囲気の中で
食べることができた
こんな機会はもうないと思うから、
2人で来れたことが既に奇跡のような
ものだ。
グイッ
えっ?
『近いなら家まで送るよ。
約束だから。』
私の肘あたりを軽く握る手に立ち止まり
振り向くと、そっと手を離されたあと
私の隣に主任が立った
「ほ、本当に近いですし大丈夫‥」
『近いならすぐ俺もここに戻って
来れるだろう?ほら行こう。』
大人びた表示とは違い、笑っている
顔は少し幼くも感じてしまう
歩き出してしまった主任に何を言っても
送り終えるまでは帰らないと諦めると、
私も仕方なく隣を歩いた
「主任は‥名古屋に異動が決まって、
都内からここに来ることに不安とか
ありましたか?」
店から歩いて近いけれど、何も話さない
わけにもいかず、当たり障りのない
話題を出してみる
私自身が慣れていない人に詮索
されるのはあまり好きじゃないから、
部下としての質問ならいいかなって‥
『不安か‥‥‥。
仕事に対しては何もないが、
プライベートは少しな‥‥』
プライベート‥‥‥
恋人と遠距離にでもなったのだろうか?
いや‥‥いい歳なんだから離れるなら
結婚してもいい気がする‥‥
「私は‥友達とか作るのが苦手で、
どちらかと言えば1人の方が気楽で
好きですが、寂しいならやっぱり
知り合いやお友達をここにつくれば
プライベートも楽しいと思います。
主任と友達になれるなんて分かれば
みんな喜んで挙手しますし。」
頭の中に主任に群がる女子達が
簡単に想像できてしまい、思わず
おかしくて口元がゆるむ。



