自分の心臓の音が伝わってしまうくらい大きく鼓動しているのも分かる
不安がないと言ったら嘘になるけど、
今は離れたくないって思った
酒向さんがして欲しい事というよりも、
私が素直にそうしたいと思えたから
『‥‥新名‥‥今離れないと
離せなくなる‥この意味分かる?
‥‥なんて嘘』
「ッ‥‥分かってます。」
『‥‥‥全部見るよ?』
ドクン
背中に回された腕が下に降りていくと、
浴衣からはだけた太ももをすっと
撫でられ、耳元でそう囁かれる
返事をするのに声が出ず、
もう一度力強くしがみつくと、
立ち上がった酒向さんにそのまま
抱っこされ、寝室の方へ向かって
歩く間もずっと離れないようにしていた
『‥‥‥新名‥顔見せて?』
ベッドに私を降ろした酒向さんが、
そのまま床に膝をつき、私を下から
そっと覗き込むと、目尻に残っていた
涙を優しく指で拭っていく
「‥‥‥酒向さん」
『ん?』
「私‥‥好きになった人が酒向さん
で良かった。」
酒向さんの手に自分の手を重ねて、
そこに頬を擦り寄せると、近づいてきた
酒向さんの唇が私の頬に触れると、
浴衣の襟元に触れた手に少しだけ力が
入ってしまった
『フッ‥‥見せて?』
ドクン
中に滑り込んで来た手に瞳を閉じると、
腰紐を取られ、浴衣が肩からスルリと
ベッドに落ちるのが分かった
「‥ッ‥‥んっ!!」
ねっとりとした熱さをもつ舌の感触が
私の体に残された痕を這いそこに何度も
キスを落としていく
体の真ん中に刻まれた傷を舐めながら、
右手で胸の下の傷に触れると緊張からか
体が震え出す
『‥‥‥綺麗だよ。』
えっ?
ギュッと閉じていた瞳を恐るおそる
開けると、今までにない優しい顔を
してフッと笑う酒向さんに、目頭が
また熱くなる
『これは新名が生きてる証だね‥‥。
感謝しないとな。』
酒向さん‥‥
もう一度私の傷痕に唇を寄せた
酒向さんがはだけた浴衣をまた
羽織らせてくれると、頭を撫でてくれ
優しく抱き締めてくれた
初めて見せた自分の隠してきた一部分を
曝け出す日が訪れるなんて、少し前
までは来ないと思っていた。
何気ない日常を過ごしていけばいい‥
最低限の距離を保って、お金を稼いで
旅立つ日まで皐月の為に生きれれば
それでいいって‥‥
不安がないと言ったら嘘になるけど、
今は離れたくないって思った
酒向さんがして欲しい事というよりも、
私が素直にそうしたいと思えたから
『‥‥新名‥‥今離れないと
離せなくなる‥この意味分かる?
‥‥なんて嘘』
「ッ‥‥分かってます。」
『‥‥‥全部見るよ?』
ドクン
背中に回された腕が下に降りていくと、
浴衣からはだけた太ももをすっと
撫でられ、耳元でそう囁かれる
返事をするのに声が出ず、
もう一度力強くしがみつくと、
立ち上がった酒向さんにそのまま
抱っこされ、寝室の方へ向かって
歩く間もずっと離れないようにしていた
『‥‥‥新名‥顔見せて?』
ベッドに私を降ろした酒向さんが、
そのまま床に膝をつき、私を下から
そっと覗き込むと、目尻に残っていた
涙を優しく指で拭っていく
「‥‥‥酒向さん」
『ん?』
「私‥‥好きになった人が酒向さん
で良かった。」
酒向さんの手に自分の手を重ねて、
そこに頬を擦り寄せると、近づいてきた
酒向さんの唇が私の頬に触れると、
浴衣の襟元に触れた手に少しだけ力が
入ってしまった
『フッ‥‥見せて?』
ドクン
中に滑り込んで来た手に瞳を閉じると、
腰紐を取られ、浴衣が肩からスルリと
ベッドに落ちるのが分かった
「‥ッ‥‥んっ!!」
ねっとりとした熱さをもつ舌の感触が
私の体に残された痕を這いそこに何度も
キスを落としていく
体の真ん中に刻まれた傷を舐めながら、
右手で胸の下の傷に触れると緊張からか
体が震え出す
『‥‥‥綺麗だよ。』
えっ?
ギュッと閉じていた瞳を恐るおそる
開けると、今までにない優しい顔を
してフッと笑う酒向さんに、目頭が
また熱くなる
『これは新名が生きてる証だね‥‥。
感謝しないとな。』
酒向さん‥‥
もう一度私の傷痕に唇を寄せた
酒向さんがはだけた浴衣をまた
羽織らせてくれると、頭を撫でてくれ
優しく抱き締めてくれた
初めて見せた自分の隠してきた一部分を
曝け出す日が訪れるなんて、少し前
までは来ないと思っていた。
何気ない日常を過ごしていけばいい‥
最低限の距離を保って、お金を稼いで
旅立つ日まで皐月の為に生きれれば
それでいいって‥‥



