『君のペースで向き合いたいとは
思ってるけど、俺はもっとこの先に
進みたいって思う。』
ドクン
心臓の音が一気にドクドクと早くなり、
真っ直ぐ見つめてくる瞳に耐えられず
少し俯く
この先って‥‥‥そういうことだよね‥
抱き合ったり、キスしたりは今までも
何度もしてくれて、慣れないなりに
嬉しいと感じたりドキドキしたりは
今だにしている。
片手で浴衣の襟元をギュッと
押さえると酒向さんに引き寄せられ、
胡座をかく足の上に座らされてしまい
足元の浴衣がはだけてしまった。
「酒向さ‥‥‥」
『傷痕を見せるのが怖い?』
えっ?
なんで‥‥‥そのことを‥‥‥‥
少し震える私をそのまま抱き締めると、背中を優しくさするその手に、
目頭が熱くなる
『移植したと聞いた時から、色々
俺も新名の事を考えていたよ‥‥。
でも聞いて欲しい‥‥。
愛しいと思う人に触れたいと思うのは
自然な事だし、今もこうして新名を
抱き締めると安心する。
新名は違う?ここは怖い?』
涙が出て来てしまった私は酒向さんの肩に顔を埋めると何度も横に首を振った
この腕の中に不安なんてあるはずない‥
いつも私の気持ちを優先してくれるのも
知ってるし、今だって私が言えない
事を敢えて酒向さんから言ってくれた。
『傷痕ってさ‥‥ない人からしたら
色々な意見を言われるかもしれない
けど、新名が生きる為に残された
痕だろう?それなら後ろめたい
気持ちなんていらないし、少なくとも
俺はそれを含めて君が愛しいよ。
だから何も怖がらなくてもいい。』
酒向さん‥‥‥
ギュッと首元にしがみつき、嗚咽を
抑えながら涙を流すと、酒向さんも
私の背中に回す手をほんの少しだけ
強くした
心の中ではもう分かってたんだと思う。
酒向さんは、きっと大丈夫だって‥‥
ただ、自分が前に進む勇気が持てなかったことが原因だ。
どうでもいい人なら、罵倒されても
傷付かないだろうけど、酒向さんだから
こそ、傷付くのが怖かった‥‥‥
『ごめん‥‥抱き寄せておいて
すまないが、このままだと抑えが
効かない‥‥。一旦降ろすよ?』
「ッ‥‥‥」
両脇に手を入れられて膝の上から
降ろそうとする酒向さんに抵抗する
ように強くしがみつく
思ってるけど、俺はもっとこの先に
進みたいって思う。』
ドクン
心臓の音が一気にドクドクと早くなり、
真っ直ぐ見つめてくる瞳に耐えられず
少し俯く
この先って‥‥‥そういうことだよね‥
抱き合ったり、キスしたりは今までも
何度もしてくれて、慣れないなりに
嬉しいと感じたりドキドキしたりは
今だにしている。
片手で浴衣の襟元をギュッと
押さえると酒向さんに引き寄せられ、
胡座をかく足の上に座らされてしまい
足元の浴衣がはだけてしまった。
「酒向さ‥‥‥」
『傷痕を見せるのが怖い?』
えっ?
なんで‥‥‥そのことを‥‥‥‥
少し震える私をそのまま抱き締めると、背中を優しくさするその手に、
目頭が熱くなる
『移植したと聞いた時から、色々
俺も新名の事を考えていたよ‥‥。
でも聞いて欲しい‥‥。
愛しいと思う人に触れたいと思うのは
自然な事だし、今もこうして新名を
抱き締めると安心する。
新名は違う?ここは怖い?』
涙が出て来てしまった私は酒向さんの肩に顔を埋めると何度も横に首を振った
この腕の中に不安なんてあるはずない‥
いつも私の気持ちを優先してくれるのも
知ってるし、今だって私が言えない
事を敢えて酒向さんから言ってくれた。
『傷痕ってさ‥‥ない人からしたら
色々な意見を言われるかもしれない
けど、新名が生きる為に残された
痕だろう?それなら後ろめたい
気持ちなんていらないし、少なくとも
俺はそれを含めて君が愛しいよ。
だから何も怖がらなくてもいい。』
酒向さん‥‥‥
ギュッと首元にしがみつき、嗚咽を
抑えながら涙を流すと、酒向さんも
私の背中に回す手をほんの少しだけ
強くした
心の中ではもう分かってたんだと思う。
酒向さんは、きっと大丈夫だって‥‥
ただ、自分が前に進む勇気が持てなかったことが原因だ。
どうでもいい人なら、罵倒されても
傷付かないだろうけど、酒向さんだから
こそ、傷付くのが怖かった‥‥‥
『ごめん‥‥抱き寄せておいて
すまないが、このままだと抑えが
効かない‥‥。一旦降ろすよ?』
「ッ‥‥‥」
両脇に手を入れられて膝の上から
降ろそうとする酒向さんに抵抗する
ように強くしがみつく



