拾いました。

不思議な人だったなあ、遠山 淕邪くん。必ずお礼しよう。

けどその前に。緋刻を見つけなきゃ始まらないんだなあ、これが。一体どこへ行ったの。私自身もどこを探したら良いのか。下手に動いて、また迷子になってしまったら大変だし。

うーん、と首を捻っていると。


「……華留!」


空耳? 今、緋刻の声がしたような。


「……っは、華留!」

「緋刻!」


目の前には、息を切らしながら走って来る緋刻の姿。


「華留ごめ、俺、はぁっ……これ、見つけ……てっ」


そう言って、差し出した手には綺麗な花が数本。


「勝手なことして、ごめんなさい……。けど、どうしても華留にあげたくて、それで気付いたら……よく分からない場所に行ってて……」


これを、私のために……?