拾いました。

表通りに向かっている間中、お互いに質問を繰り返していた。


「淕邪さんは、何歳なんですか?」

「ぴっちぴちの17! いえい☆」

「じゃあ、私と同い年?! もしかして高2?!」

「そう、高2! というか、素晴らしいスルースキルだね華留ちゃん」

「高校はどこ通ってるの?」

「あはは、二回目も見事にかわすんだね。俺は○△高校だよ」

「それ本当に?! 私もだよ!」


そんな他愛もない話を続けていると、いつの間にか表通りへ。

とんっ

ゆっくりと、足を地面に降ろさせてもらう。何とか、自力で立つまでの力は回復していたらしい。


「んじゃ、もう迷子になったりしちゃダメだよ?」


それだけ言って、立ち去ろうとする彼。


「え、ちょっと待って! まだお礼もしてないよ!」


走って追いかけようとしてみるが、さすがにまだ思い通りに身体が動かせなくて。


「ああ、そんなこと気にしないで! それに同じクラスだから、いつでも会えるし!」


遠くから聞こえる返答。同じクラスだなんて、知らなかった。でも、それならお礼は必ず出来る。


「何から何まで、本当にありがとう! また明日、学校で!」


そう大きな声で伝えると、淕邪くんは後ろを向いたまま、手をひらひらと振りながら歩いて行った。