拾いました。

な、何てことを聞くんでしょう。緋刻くん、危険です。うん、気を付けよう。などと、心の中で決めたことを緋刻が知るはずもなく。朝ご飯を、黙々と食べていた。


「藍さん、これ凄く美味しいです……えと……」

「お味噌汁、だよ」


とっさに小声で緋刻に教える。


「お味噌汁、美味しくて……俺、この味大好きです……」

「あら、本当? 良かったわあ。遠慮しないで、どんどん食べてね」


満面の笑みで、喜ぶお母さん。


「緋刻くん、藍に手を出したりしたら許さんぞ!」


ぷんぷんしながら、米を頬張るお父さん。何をそんなに妬いているのか。大丈夫、緋刻はそんなことしないよ。そう思っていると。一度、視線を私に向けて。


「大丈夫ですよ、彰さん……俺には華留がいますから」


と、一言だけ言った。

どき


「……っ!」

「ふふ、ラブラブなのね~」

「ふん! もう知らないもん!!」


にこにこと笑い、茶化すお母さんと、再びいじけて、ご飯を口いっぱいに入れまくるお父さん。

し、心臓に悪い。色々と。