拾いました。

それにしても、この数時間で色々慣れてきたなあ。緋刻に抱きしめられるの、結構好き、かも……?

それに。緋刻からするこの香り。やっぱり、どこかで……。

どうしよう。気になる。


「あのさ、緋刻」

「……?」

「……貴方と、昔。どこかで会ったこと……」


ガチャッ


「華留ー? さっきから何騒いでるんだ? 下まで響い……て……」


硬直する父。石のように、ピシッとひび割れる音が聞こえた気がした。

それもそのはず。目の前には。下はいてない男&その男に抱きしめられている娘。

どう解釈しても危ないほうにしか、取れないだろう。

わなわなと震え出し、そのまま階段を駆け降りていく父。