拾いました。

――……え。何、何か唇に温かいものが……当たって、る?

しばらくすると、それが離れ空気を感じて。ぱっと手を退けた。


「あ、やっと手離した…」

「いっ、今何したの?!」

「え?」

「私に何かしたでしょ?!」

「したけど……。はは、華留、顔真っ赤だ……。緋色……俺の好きな色になってる……可愛い」


顔をぐっと近付けながら続けて言った


「ねえ、華留……もっとその顔見せてくれない……?」


どく……っ


「ま、まま、待っ! まっ、待って! 私の質問に答えてない!!」


腕を伸ばし、距離を作る。

やばい、やばい何これ。思いっきり、この人のペースにのまれてるよ。このままじゃだめだ。