「本当はね、契約婚が始まってから、すぐ花蓮さんを好きになったんだ。でも、契約した手前、なかなか言えなくて……。ずっと無邪気に笑ってる君が愛しくて仕方なかった。だけど、離婚する日が来た時、どうしても、諦めたくなくなったんだよ」 真剣な声で話す陸斗さんに、私は、思わず抱きしめ返した。私の心はもう……とっくに陸斗さんに奪われていたのだ。そう、はっきり分かった瞬間だった。 「……分かりました。負けました」 私は陸斗さんを見上げる。 「私……陸斗さんが好きです」