次に目が覚めた時には時刻は22時を回っていた。どうやらあの人に電話をかけた後、スマホを握ったまま、寝落ちしていたらしい。
部屋の時計が刻む針の音が1LDKの静かな部屋に響き渡る。この部屋に今は私しかいないけどいつもあの人はここで私と電話して、お話してくれていたのだと思うと何だかドキドキした。
慣れない環境で体が疲れているのだろうか。いつもはこんなに眠くならないのになと思いながらスマホを確認するとあの人から不在着信がきていた。バイトの休憩中にかけ直してくれたのだろうかと思い、早く会いたくて声が聞きたくてかけ直そうかと思った時、玄関からドアを開ける音がした。気づいたら走って顔も確認せずあの人に抱きついていた。
「会いたかった…………です。」
首元に顔をうずめながら聞こえるか聞こえないかくらいの声量で呟いた。
あの人の前では思いが溢れてこんなに大胆になれるものだと自分でも正直驚いていた。あの人はバイトで疲れているだろうに何も言わずにまた抱きしめ返してくれた。しっかりとした体つきで自分とは違う体格差にさっきも驚いたが、抱きしめられると人は安心するものなのだろう。ほっとする。
急に家に来た私のことをどう思っているのか、未成年を匿うなどリスクの高いことをしても大丈夫なのかとまた不安に襲われる私を見透かしたように、あの人は大丈夫だからここにいるからと言いぎゅっとしてくれた。
心からこの人が好きだ、もっと抱きしめてほしいと思った。でもあの人がどう思っているか全く分からない。もっと甘えたいと思った。
部屋の時計が刻む針の音が1LDKの静かな部屋に響き渡る。この部屋に今は私しかいないけどいつもあの人はここで私と電話して、お話してくれていたのだと思うと何だかドキドキした。
慣れない環境で体が疲れているのだろうか。いつもはこんなに眠くならないのになと思いながらスマホを確認するとあの人から不在着信がきていた。バイトの休憩中にかけ直してくれたのだろうかと思い、早く会いたくて声が聞きたくてかけ直そうかと思った時、玄関からドアを開ける音がした。気づいたら走って顔も確認せずあの人に抱きついていた。
「会いたかった…………です。」
首元に顔をうずめながら聞こえるか聞こえないかくらいの声量で呟いた。
あの人の前では思いが溢れてこんなに大胆になれるものだと自分でも正直驚いていた。あの人はバイトで疲れているだろうに何も言わずにまた抱きしめ返してくれた。しっかりとした体つきで自分とは違う体格差にさっきも驚いたが、抱きしめられると人は安心するものなのだろう。ほっとする。
急に家に来た私のことをどう思っているのか、未成年を匿うなどリスクの高いことをしても大丈夫なのかとまた不安に襲われる私を見透かしたように、あの人は大丈夫だからここにいるからと言いぎゅっとしてくれた。
心からこの人が好きだ、もっと抱きしめてほしいと思った。でもあの人がどう思っているか全く分からない。もっと甘えたいと思った。
