のっぺらぼうは貰ったけん玉を大事にし、いつも持ち歩いています。
ろくろ首も、何時迄も遊べる様にと、お手玉の綻びを直し微笑んでいます。
傘お化けも、下駄を乱暴に脱ぎ捨てることはしませんでした。
歩く時も姿勢を正し片減りしないよう、丁寧に歩くほどです。
お地蔵さんに化けた狸は、仙人にもらった板ガムを未だに噛み締めています。
すっかり味は、無くなっていました。
物を大事にする。それらは妖怪達にしたら当たり前のことで、ノリオくんも自然にそのことを彼らから学んでいました。
今日は年末が押し迫る、十二月二十四日。
ノリオくん達は、普段住む神社の大掃除をしていました。
勉強熱心の彼らは大掃除をしながらも、外国語の言葉を声に出し勉強をしています。
「アイラブユー。アイウォンチュー。アイニィージュー」
そんなノリオくんの元に、小さな風が吹き抜けました。
ヒュルルルー
ノリオくんは空を見つめ、神様が風に乗りまた現れたと感じていました。
風の行方を目で追うように見上げていると、遠くの空から一隻の船が近づいてくるようでした。
その船は空を泳ぐように浮かび、帆には大きく宝と書かれています。
のっぺらぼうが指差しました。
「宝船」
ろくろ首も、何時迄も遊べる様にと、お手玉の綻びを直し微笑んでいます。
傘お化けも、下駄を乱暴に脱ぎ捨てることはしませんでした。
歩く時も姿勢を正し片減りしないよう、丁寧に歩くほどです。
お地蔵さんに化けた狸は、仙人にもらった板ガムを未だに噛み締めています。
すっかり味は、無くなっていました。
物を大事にする。それらは妖怪達にしたら当たり前のことで、ノリオくんも自然にそのことを彼らから学んでいました。
今日は年末が押し迫る、十二月二十四日。
ノリオくん達は、普段住む神社の大掃除をしていました。
勉強熱心の彼らは大掃除をしながらも、外国語の言葉を声に出し勉強をしています。
「アイラブユー。アイウォンチュー。アイニィージュー」
そんなノリオくんの元に、小さな風が吹き抜けました。
ヒュルルルー
ノリオくんは空を見つめ、神様が風に乗りまた現れたと感じていました。
風の行方を目で追うように見上げていると、遠くの空から一隻の船が近づいてくるようでした。
その船は空を泳ぐように浮かび、帆には大きく宝と書かれています。
のっぺらぼうが指差しました。
「宝船」



