ラブソードから     「ノリオくんのクリスマス」

「来年は災害も食い止めてやろうぞ。人間の子供よ、少しは気が済んだか?」

 ノリオくんは元気よく返事をした後、少し顔を伏せ笑顔で答えました。

「はい。でも僕の願いは、まだまだ増えた様です」

 風神は口を結び人間という奴はと、目を細めます。

「僕は将来外交官の前に、人々が食料品だけは困らないように農産業の勉強をしようと考えています」

 風神が怖い面つきながらも、言葉を聞いてくれています。

「少しでも楽に沢山できるように仕組みを考え、高い税金にも負けない農産業の発展を考えます」

 風神は目を閉じ理解すると、風となり空に溶け込んでいきました。

 かくしてノリオくん達は山に帰り、外交官になるための勉強意外に、農作物の研究をするのですが、お殿様もお城に戻った後、大臣達を集め税金について話し合うのでした。

 農作物や食品に製造に関わる職業皆全て、高い税金を納めることは無くなり、ノリオくんが大人になるまでには、人気で盛んな職業になっていました。

 現在もどんなに物価が高くなっても、給食費の無料化や食料品が安く購入できるのは、皆様もご存じのようにサンタクロースと一緒にプレゼントを配った、ノリオくんが切っ掛けだったことは、言うまでもありませんね。


 おわり。