一輪のバラード


ある日の土曜日、わたしは休みだが、絃士さんは休日出勤をして行った。

わたしはマロとまったり過ごし、夕方になるとご飯支度を始めた。

すると、玄関のドアが開き閉まる音がし、絃士さんが帰宅したのが分かった。

マロは玄関まで走って行き、絃士さんをお出迎えしに行った。

「絃士さん、おかえりなさい。」

わたしもマロに続き、絃士さんをお出迎えする。

絃士さんは腕を後ろに回し、何かを隠しているようだった。

「ただいま帰りました。、、、ひかりさん?」
「はい。」

わたしが返事をすると、絃士さんは後ろに隠していたものをわたしに差し出した。

「えっ、、、?!」

それは、一輪の黄色い花だった。

「一輪の花には"告白"とか"プロポーズ"という意味があるそうです。本当は薔薇にしようか迷ったんですが、ありきたりかなぁと思いまして、ひかりさんのイメージカラーの黄色い花を選んでみました。」

わたしはその一輪の花を受け取ると、「ありがとうございます。」と言った。

「ひかりさん?」
「はい。」
「僕の家族になっていただけませんか?僕とひかりさん、マロ、そしてマルちゃんの4人家族です。」

わたしは、絃士さんの言葉に涙が溢れてきた。

プロポーズの言葉も、もちろん嬉しいが、、、家族の中にちゃんと"マル"も入れてくれている。

わたしは涙を流しながら、「はい。」と答え、そんなわたしを絃士さんは抱きしめた。