一輪のバラード


それから、わたしは時短勤務時間が終わると、急いで家に帰宅した。

玄関のドアを開けると、玄関先でマロが待っていてくれて、わたしは「マロ〜!ただいまぁ〜!」とマロを抱きしめた。

マロはわたしの口まわりを舐め、愛情表情をしてくれ、尻尾も勢い良く振っていた。

何だか、マルとの日常が戻ってきたように感じて嬉しかった。

でも、マルはマル。マロはマロ。
一緒にしてはいけない。

わたしが帰宅後は、マロはわたしにベッタリ寄り添っていた。

寂しかったよね、ごめんね。

そして、わたしが時短勤務の生活を始めてから2週間もすれば、マロは寂しそうに鳴かなくなり、少しずつ勤務時間を戻していくるようになった。

帰って来たら、相変わらず玄関先でお出迎えをしてくれて、熱烈な"おかえり"のキスをしてくれるマロ。

シャワーを浴びている時は、マルと同じように洗面所でわたしを待ち、寝る時間になると「マロ〜、寝るよ〜!」と言うと、寝室へ走って行き、先にベッドに上りワタシヲ待っている。

そして、わたしが布団に入ると、マロも布団の中に入り、中でUターンをしてわたしの腕枕で眠る。

「おやすみ、マロ。おやすみ、マル。」

わたしたちが先に布団に入っていると、あとから絃士さんがやって来て、布団に入るとわたしの頬にキスをし、わたしとマロを抱きしめ、「おやすみなさい。」と言う。

そんな毎日が、わたしは幸せだった。