「マロ、おやすみ。マル、おやすみ。」
そう言って、わたしはマロの鼻筋から目の間にかけて、指先で撫でてあげた。
マロは気持ちよそうに目を閉じ、そして眠りについたようだった。
「マロ、どうですか?」
寝室にやってきた絃士さんが小声で言う。
「寝てくれました。」
「良かったぁ。」
「わたしもマロを抱きしめて寝られることが幸せです。」
わたしがそう言うと、絃士さんは布団に入って来て、わたしと共にマロのことも抱きしめると、「僕はひかりさんとマロを抱きしめて寝られて幸せです。」と言い、わたしたちは「おやすみなさい。」と言い合い、眠りについたのだった。
そして、次の日と明後日は土日で、わたしは仕事が休みだった為、わたしは2日間ずっとマロと一緒に居ることが出来た。
絃士さんは土曜日の午前中だけ出勤をし、あとはわたしとマロと一緒に過ごしてくれた。
マロは、マルと一緒でわたしが家の中を移動する度に後ろをついて来た。
そして、少しずつ心を開き始めてくれたのか、わたしがソファーに座るとわたしの膝の上に乗っかってきたり、ソファーに横になると、わたしに寄り添うように寝転がり、お腹を見せてくれるようになった。
ご飯もわたしの表情を窺うことなく、たくさん食べてくれるようになったが、トイレやお風呂などで姿が見えなくなると寂しそうに鳴くのは変わらずだった。



