一輪のバラード


その後、出前でご飯を済ませたわたしたちは、先に絃士さんがシャワーを浴びに行き、そのあとわたしがシャワーを浴びに洗面所に向かった。

すると、わたしのあとをついて来るマロ。

わたしは「シャワー浴びてくるだけだから、ちょっと待っててね。」と言い、浴室に入った。

そしてシャワーを浴びながら気付いたのだが、ザーッというシャワーの音に混じり、マロの「クゥーン」という寂しそうな声が聞こえてきたのだ。

「マロ〜、ちょっと待っててね〜!」

わたしはマロにそう声を掛けながら、急いで頭を洗う。

その間、絃士さんがマロのそばに付き添い、「大丈夫だよ。」と声を掛けてくれていた。

シャワーを浴び終わると、わたしは「マロ、お待たせ!」と言い、身体にバスタオルを巻いて、マロの頭を撫でた。

マロは安心したかのような表情で尻尾を振っていた。

「ひかりさん、タオル巻くの早いですよ。もう少し、そのままで居てくれて良かったのに。」
「え〜、恥ずかしいじゃないですかぁ!」
「もう全部見てるんだから、問題ないじゃないですか。」

そう言って悪戯に笑う絃士さん。

わたしは部屋着に着替えると、「絃士さん、髪乾かしてください。」と我儘を言い、「はい、いいですよ〜。」と言う絃士さんにドライヤーで髪を乾かしてもらいながら、わたしはマロを抱っこし、撫でてあげていた。