一輪のバラード


エスカレーターで3階に行くと、広い催事場に愛護センターが来ていて、ゲージに入れられたたくさんの犬たちがたくさん連れて来られていた。

ここに連れて来られている子たちは、ほんの一部の子だけで、本当はもっといるんだろうなぁ、、、

そう思うと、胸が痛くなった。

ゲージに入っている犬たちは、ほとんどがゲージの隅で震えている子たちばかりで、プードルやビーグル、柴犬、何の犬種なのか分からないようなミックス犬もいたりした。

みんな可愛い子たちばかりなのに、何で捨てちゃうの?

こんなに怯えるまで何をしたの?

そう思いながら見て回っていると、わたしはその中から一匹のダックスフントを見つけた。

「あ、ダックス。」
「マルちゃんとは、色が違いますね。」

マルは全身が茶色い毛だったけれど、そこにいた子は黒に眉のところに丸い茶色い毛がある子だった。

その子は他の子と違い、わたしの方に近付いて来てくれた。

すると、愛護センターのスタッフの人が近付いて来て、「この子、甘えん坊で可愛いですよ!」と言った。

甘えん坊、、、マルと一緒だ。