その夜から、わたしは絃士さんの寝室で一緒に寝るようになった。
「あのぉ、マルの写真、置かせていただいても良いですか?」
わたしがそう言うと、絃士さんは「もちろんです。」と言い、わたしは今まで使わせていただいていた寝室からマルの写真を持って来ると、ダブルベッドの頭上にある棚の上にマルの写真を置かせてもらった。
「マル、おやすみ。」
そう言って、わたしはマルの写真を抱きしめ、元に戻した。
すると、「ひかりさん。」と絃士さんがわたしを呼ぶ。
「はい。」
そう返事して、横に居る絃士さんの方を向くと、不意に抱き寄せられ、気付けば唇を重ねていた。
絃士さんは唇を離すと、優しく微笑み「おやすみなさい。」と言った。
「お、おやすみなさい。」
「あれ、ひかりさん照れてます?」
「そ、そんなことないですよ!ちょっとビックリしただけで。」
「僕は照れましたよ?キスなんて、何年ぶりか分からないくらいですから。」
そんな会話をしながら、わたしたちは布団に入った。
隣に絃士さんが寝ている。
でも、なぜだろう、、、
全然緊張しない、それどころか安心で今にも眠りにつきそうだ。
「ひかりさん、もう寝ちゃうんですか?」
「何だか一気に眠くなってきました。」
「それなら、仕方ないですね。今度は寝かせませんから、覚悟しといてくださいね?」
「えっ!」
そんなことを言い合い、わたしたちは「おやすみなさい。」と眠りについた。



