素顔を隠す彼との恋。

「あんぱんとカレーパン?」



どういうことって名雲くんに目で解説を求める。



「本当は食パンもあれば完璧だったんだけど、ほとんど売り切れててさぁ…」


「それは国民的アニメじゃん」



クリームパンとかメロンパンも重要だし……。


思わずツッコむと、名雲くんはけらけら笑ってる。


そんなふうにふざけたり笑ったりするんだ…。

意外かもしれない。



「…じゃなくて!これはなあに?」


「あげる」


「私に?」


「そう。丸山に」


「いいの…?片付けてもらったのに」


「良かったらもらって。飢えて倒れられたりしても困るし」



名雲くんは、ちょっと意地悪な声色でそう言う。


なんか、、イケメンすぎませんっ?

そんな声も出せるの、名雲くん。



困っていた私に話しかけてくれて、

俺が片付けておくから制服洗ってきなって言ってくれて、

しかも気を利かせて私のお昼ご飯まで用意してくれた。






人を見た目で判断しちゃいけないってこのことだな。