「名雲くん」


「あ、丸山」



名雲くんに名前を呼ばれるだけでドキってする。



「急に呼び出してごめん」


「ううん、全然大丈夫!」



名雲くんの顔を見れなくて、つい下を見ちゃう。



「…あのさ、」



うん。


顔を上げると、名雲くんから、じわじわって熱が伝わってくる。



「俺、丸山のこと好きなんだ。だから、付き合ってください」



その言葉を聞いて顔が熱くなる。



「えへへ。私も好きだよ」



顔が赤くなってるのを誤魔化すために、名雲くんに抱きついた。



「本当に…?よかった……」



名雲くんはそう言って、私を抱きしめ返してくれる。


ドキドキするけど安心する…。



しあわせだなぁ。