素顔を隠す彼との恋。

9月の初め。秋になったとは言ってもまだ夏の暑さが残るころ。

私はお弁当を持って、廊下を歩いていた。


今日はお昼ご飯どこで食べようかなぁ。久しぶりに図書室行こうかな…。











___ドンっ。









「うわ!!いてて…」



廊下を走っていた人に勢いよくぶつかられて、私は床に吹っ飛ばされた。



「あ、ごめん…」



その男子生徒は、一瞬、申し訳なさそうな顔をしたけれどすぐ逃げてしまった。



「えっちょっと!逃げるなぁー!」



逃げるなんてダサいぞー!!


と立ち上がろうとすると、床に散らばったご飯が視界に入る。



うそ!?お弁当ぶちまけちゃった…。


制服もソースや卵で汚れている。 



絶対にあの男子許さん。



どうしよう…とりあえずお昼ご飯買わなきゃだよね。


でも、その前に片付けなきゃだし、でもでも、先に制服洗ったほうがいいかな…。


それともさっきの男子捕まえるべきっ…!?











「丸山」