「ねぇ。私は綺麗。そうでしょう」 何か、怖い。 幸輝くんに会いに行ったときもそうだった。 あの時は、浩輔がいた。 その前に。 私がいなかったら、古部先生は幸せになれた? 私がいなかったら、浩輔と婚約していた? 何か頭がごちゃごちゃだ。 「あなた、消えて」 その言葉は刃のように、突き刺さった。