「婚約者!?」


「ああ。まぁ、昔はよくある話だな」


昔っていつの時代だよ。


そう思ってしまった。


「では・・・。すごく家格がいいんですよね。先生の」


「ああ。俺か。それほどでもないと思うな」


でも庶民からしてみれば・・・。


「俺はその当時、緋那クン専用の医者兼家庭教師だったな」


「じゃぁ・・・」


「って、医者!?」


すごく驚いた。