そう目を泳がした。 「大丈夫です。一応、担任の先生に言いましたし」 手際が良い! 「では、どうぞ。紅茶」 すいっと、渡された。 「こっちにどうぞ」 理科準備室へと案内された。 「こちらで座って訊いてください」 紅茶を一口飲む。 好みの味だ。 「では、話します」 「あれはまだ荻原クンの家系について―」