結局つれてきた場所は、理科室。 人気もいないし、空気が冷たい。 ・・・もうすぐ夏休みか。 その前に解決したいことがある。 「何?話は」 いつもの優しい緋那ではない。 どこか冷たさが漂う。 「あの写真って、本当なの?」 「だから。沙羅が思っているような関係じゃないって」 「そんなことが訊きたいわけじゃない」 いつも本題から逸らそうとしている緋那。 「五十嵐先生と何かあったの?」