四方八方を海で囲まれ。
外部との連絡手段もなく。
俺達はこの船で、煮るなり焼くなり、好きにされるしかないのだ。
成程、悪天候だとか何だとか言って、頑なに上陸しない訳だよ。
そもそもこの「旅行」そのものが、偽物なのだ。
この船は、道中何処にも立ち寄らない。
「…何処に向かってるんでしょうね?この船…」
「さて…。未開の地に連れていかれて、俺達だけ船から突き落とされたら、俺達はそこの原住民にならなきゃいけなくなるな」
そんな状況になっても、生きることは諦めないんだね、ルリシヤは。
そういう諦めの悪いところ、俺は好きだよ。
まぁ、三人バラバラに投げ捨てられるんじゃないなら、希望はある。
ルルシーさえいてくれれば、何とでもなるよ。俺の人生なんて。
「…そもそも、何で俺達が狙いなんだ?『青薔薇連合会』の幹部だってバレてるってことか」
と、ルルシー。
「俺達三人が揃って狙われるってことは、そうなんでしょう」
職業柄、誰に恨まれてても不思議じゃないからな。
俺達に恨みを持つ誰かが、こんな大がかりな罠を仕掛けた可能性は高いが…。
俺達を洗脳して、何がしたいんだか。
あまり想像したくはないな。
「せめて首謀者が誰なのか分かれば、相手の目的も推測出来るんだがな…」
「…首謀者…」
…そうだな。
この船の目的地も、あの『白亜の塔』の仕組みも気になるが。
それよりも、首謀者の正体が何者なのか。
こちらの方が、余程気になる。
外部との連絡手段もなく。
俺達はこの船で、煮るなり焼くなり、好きにされるしかないのだ。
成程、悪天候だとか何だとか言って、頑なに上陸しない訳だよ。
そもそもこの「旅行」そのものが、偽物なのだ。
この船は、道中何処にも立ち寄らない。
「…何処に向かってるんでしょうね?この船…」
「さて…。未開の地に連れていかれて、俺達だけ船から突き落とされたら、俺達はそこの原住民にならなきゃいけなくなるな」
そんな状況になっても、生きることは諦めないんだね、ルリシヤは。
そういう諦めの悪いところ、俺は好きだよ。
まぁ、三人バラバラに投げ捨てられるんじゃないなら、希望はある。
ルルシーさえいてくれれば、何とでもなるよ。俺の人生なんて。
「…そもそも、何で俺達が狙いなんだ?『青薔薇連合会』の幹部だってバレてるってことか」
と、ルルシー。
「俺達三人が揃って狙われるってことは、そうなんでしょう」
職業柄、誰に恨まれてても不思議じゃないからな。
俺達に恨みを持つ誰かが、こんな大がかりな罠を仕掛けた可能性は高いが…。
俺達を洗脳して、何がしたいんだか。
あまり想像したくはないな。
「せめて首謀者が誰なのか分かれば、相手の目的も推測出来るんだがな…」
「…首謀者…」
…そうだな。
この船の目的地も、あの『白亜の塔』の仕組みも気になるが。
それよりも、首謀者の正体が何者なのか。
こちらの方が、余程気になる。


