「んん…。ルルシー…」
「ルレイア、大丈夫か。しっかりしろ」
目を覚まして、心配そうなルルシーの顔を見た途端。
あぁ、もう大丈夫だと思った。
瓦礫の中に生き埋めにされてるときに、救助隊がやって来たら、こんな気分なのかもしれない。
「あぁ…ルルシー。おはようございます…」
「おはようじゃねぇ。まだ夜中だ。ほら、大丈夫か」
「俺…またうなされてました?」
「あぁ。うなされてた」
やっぱり。
だからルルシーが起こしてくれたのだ。
お陰で助かった。あのまま起こされずに朝まで放置されていたら、頭がおかしくなっていたかもしれない。
「そうですか…。覚悟していたとはいえ、やっぱり強烈でしたね」
「覚悟…?どういうことだ」
「…ルルシー…。ルリシヤのところに行きましょう。これで…確信が持てました」
「…?」
俺が恐れていたことが、現実になってしまった。
その、証拠に。
いつの間にか、俺の携帯は、圏外になっていた。
昨日一昨日と、携帯触ってないせいで…全然気がつかなかったけど。
もしかしたら、アイズに連絡を入れた翌日には、もう圏外になっていたのかもしれない。
時既に遅し…というか、この船に乗り込んだ時点で、全てが手遅れだ。
「ルリシヤのところに、って…。どういうことなんだ、ルレイア」
「…この旅行と…それから『ホワイト・ドリーム号』の、本当の存在理由ですよ」
笑えない。
俺は今まで、大抵のピンチはにっこりと笑って、大人の余裕を見せて受け流してきたものだが。
今回ばかりは、さすがに笑えないぞ。
「ルレイア、大丈夫か。しっかりしろ」
目を覚まして、心配そうなルルシーの顔を見た途端。
あぁ、もう大丈夫だと思った。
瓦礫の中に生き埋めにされてるときに、救助隊がやって来たら、こんな気分なのかもしれない。
「あぁ…ルルシー。おはようございます…」
「おはようじゃねぇ。まだ夜中だ。ほら、大丈夫か」
「俺…またうなされてました?」
「あぁ。うなされてた」
やっぱり。
だからルルシーが起こしてくれたのだ。
お陰で助かった。あのまま起こされずに朝まで放置されていたら、頭がおかしくなっていたかもしれない。
「そうですか…。覚悟していたとはいえ、やっぱり強烈でしたね」
「覚悟…?どういうことだ」
「…ルルシー…。ルリシヤのところに行きましょう。これで…確信が持てました」
「…?」
俺が恐れていたことが、現実になってしまった。
その、証拠に。
いつの間にか、俺の携帯は、圏外になっていた。
昨日一昨日と、携帯触ってないせいで…全然気がつかなかったけど。
もしかしたら、アイズに連絡を入れた翌日には、もう圏外になっていたのかもしれない。
時既に遅し…というか、この船に乗り込んだ時点で、全てが手遅れだ。
「ルリシヤのところに、って…。どういうことなんだ、ルレイア」
「…この旅行と…それから『ホワイト・ドリーム号』の、本当の存在理由ですよ」
笑えない。
俺は今まで、大抵のピンチはにっこりと笑って、大人の余裕を見せて受け流してきたものだが。
今回ばかりは、さすがに笑えないぞ。


