「あらルルシー。ルヴィアさんが心配ですか」
「そりゃ心配だよ…」
あいつ昨日、大変だったもんな。
イワシになろうとしたり、犬になろうとしたり。
あのままじゃあいつ、マジで人語喋るのやめて、犬語で返事しそうなんだもん。
俺の有能な部下が犬になったら、それはそれは困る。
しかし。
「心配要りませんよ~。あの夫婦なら」
何でルレイアはこんなに楽観的なんだよ。
ってか、ルヴィアがあんな風になったのは、お前の責任でもあるんだからな?
自分が煽りに煽ったこと分かってるか?
「あいつ、あのままじゃ本当に飼い犬になって、華弦の家の庭に住み着きかねないぞ」
「でも、よく考えたら華弦さんの家、マンションですよ?」
あ。
「ふっ。室内犬ですね」
やめてやれ。
「やっぱり心配だから、ちょっとルヴィアのところに…」
顔を出してみよう、と立ち上がった、そのとき。
「ルルシーさんおはようございます!」
「えっ…あ…ルヴィア?」
噂をすれば、俺の執務室にやって来たのはルヴィア。
あれ?ルヴィアお前…。
「あっ、ルレイアさんもいたんですね。おはようございます」
「えぇ、おはようございます」
「ルルシーさんこれ、ルルシーさんの印鑑が要る書類です。明日までにお願いしますね」
ルヴィアは、爽やかに書類の束をデスクに置いた。
なんか…。
元気一杯…なんだけど。
「…あのさ、ルヴィア?」
「はい、何ですか?」
「…元気か?」
「はい!すこぶる元気ですよ」
…元気らしい。
いや、元気なのは良いことなんだけど…。
昨日と比べたら、まるで別人。
そして、何よりも。
「その…首に巻いてる、カラフルなマフラーは何…?」
ルヴィアはその日、パステルカラーの毛糸で編まれた、もっこもこのマフラーを巻いていた。
しかも、普通の既製品にはない、複雑な布の形状をしている。
何それ。マフラー…だよな?
するとルヴィアは目を輝かせて、よくぞ聞いてくれたと言わんばかりに身を乗り出してきた。
「これはですね!嫁が!嫁が俺に編んでくれたマフラーなんです」
「え、あ、そう…」
ちょ、唾。唾飛んでるから。
あと、そんなに嫁を強調しなくても聞こえてるから。
「嫁がお義姉さんから教わった、シェルドニア編みのマフラーなんですよ。昨日デートから帰った後に、プレゼントしてくれたんです」
「で、デート?行ったのか?」
「はい!昨日の水族館に!」
声でかい。耳割れる。
成程、シェルドニア編み。それで不思議な色と形をしてるんだな。
あの後、また水族館行ったのか。ルヴィアは。
しかも、今度は嫁を連れて。
ルヴィアが元気になった理由は分かったが…。
「そりゃ心配だよ…」
あいつ昨日、大変だったもんな。
イワシになろうとしたり、犬になろうとしたり。
あのままじゃあいつ、マジで人語喋るのやめて、犬語で返事しそうなんだもん。
俺の有能な部下が犬になったら、それはそれは困る。
しかし。
「心配要りませんよ~。あの夫婦なら」
何でルレイアはこんなに楽観的なんだよ。
ってか、ルヴィアがあんな風になったのは、お前の責任でもあるんだからな?
自分が煽りに煽ったこと分かってるか?
「あいつ、あのままじゃ本当に飼い犬になって、華弦の家の庭に住み着きかねないぞ」
「でも、よく考えたら華弦さんの家、マンションですよ?」
あ。
「ふっ。室内犬ですね」
やめてやれ。
「やっぱり心配だから、ちょっとルヴィアのところに…」
顔を出してみよう、と立ち上がった、そのとき。
「ルルシーさんおはようございます!」
「えっ…あ…ルヴィア?」
噂をすれば、俺の執務室にやって来たのはルヴィア。
あれ?ルヴィアお前…。
「あっ、ルレイアさんもいたんですね。おはようございます」
「えぇ、おはようございます」
「ルルシーさんこれ、ルルシーさんの印鑑が要る書類です。明日までにお願いしますね」
ルヴィアは、爽やかに書類の束をデスクに置いた。
なんか…。
元気一杯…なんだけど。
「…あのさ、ルヴィア?」
「はい、何ですか?」
「…元気か?」
「はい!すこぶる元気ですよ」
…元気らしい。
いや、元気なのは良いことなんだけど…。
昨日と比べたら、まるで別人。
そして、何よりも。
「その…首に巻いてる、カラフルなマフラーは何…?」
ルヴィアはその日、パステルカラーの毛糸で編まれた、もっこもこのマフラーを巻いていた。
しかも、普通の既製品にはない、複雑な布の形状をしている。
何それ。マフラー…だよな?
するとルヴィアは目を輝かせて、よくぞ聞いてくれたと言わんばかりに身を乗り出してきた。
「これはですね!嫁が!嫁が俺に編んでくれたマフラーなんです」
「え、あ、そう…」
ちょ、唾。唾飛んでるから。
あと、そんなに嫁を強調しなくても聞こえてるから。
「嫁がお義姉さんから教わった、シェルドニア編みのマフラーなんですよ。昨日デートから帰った後に、プレゼントしてくれたんです」
「で、デート?行ったのか?」
「はい!昨日の水族館に!」
声でかい。耳割れる。
成程、シェルドニア編み。それで不思議な色と形をしてるんだな。
あの後、また水族館行ったのか。ルヴィアは。
しかも、今度は嫁を連れて。
ルヴィアが元気になった理由は分かったが…。


