The previous night of the world revolution4~I.D.~

朝食を食べながら。

「もぐもぐ。あ~、ルルシーのご飯は美味しいですね~」

「ご飯って…。ただのスクランブルエッグじゃん」

大したものは作ってないぞ。

トーストに、スクランブルエッグ作って、ソーセージ炒めて、カップスープにお湯入れて、レタス切ったくらい。

料理とも呼べんだろう。このくらい。

「ルルシーの手汗が染み込んだ食べ物は、俺にとっては何でも三ツ星料理ですよ」

「…手汗言うなよ…」

要するに俺が作ったものなら何でも好きってことだな?そう言ってくれよ。

まぁルレイアが嬉そうだから良いけどさ。

「…ところで」

もう忘れかけてるが。

「…何処に出掛けるって?」

「あぁ、水族館です、水族館」

水族館だと?

「そういえば、隣町に出来たんだっけ…」

「知ってたんですか?」

「ルヴィアが言ってたんだよ。嫁と行こうと思ってるって」

今日辺り、クランチェスカ夫妻もデートだろうな。

…クランチェスカ夫妻「も」って何だよ。俺達は夫婦じゃないぞ。

さてはまだ寝惚けてるな、俺。

「知っているなら話は早い。一緒に行きましょう、ルルシー。ハーレム会員に招待券貢がせたんですよ」

「…お前…」

さらっと言うな。さらっと。

コンビニでおにぎり買ってきたんですよ、みたいなノリで、とんでもないこと言いやがる。

「行きましょうよ~ルルシー。ねぇ~。アリューシャもペンギンのぬいぐるみ買ってきて言ってましたよ」

「何でペンギンなんだよ…」

「シュノさんも、アザラシのぬいぐるみ欲しいって言ってました」

シュノもかよ。

「あとルリシヤもウミウシのぬいぐるみが欲しいって」

「何でぬいぐるみばっか欲しがってんだよ、うちの幹部組は!」

「アイズはシャチのティッシュカバーを欲しがってました」

「そこはぬいぐるみじゃねぇのかよ!」

と言うか、何で他の幹部組に根回ししてるんだ。

外堀から埋めてくるのやめろ。

「ねぇ行きましょうよ~ルルシー。ねぇ~」

「…分かったよ…」

嫌だ、と言いたいところだが、今日は予定もないし。

どうせ断ったところで、行くと言うまで駄々を捏ねるに決まってるのだ。