最近フューニャは、平日、休日のみならず、俺を置いてお出掛けすることが増えた。
言わずもがな、お義姉さんがルティス帝国にやって来たからだ。
お義姉さんは何かにつけてフューニャを呼び出し、二人でランチをしたり、遊びに行っていた。
フューニャも、お義姉さんがいきなり現れたときには驚いていたし、戸惑ってもいたけれど。
たった一人でも、家族が生き残ってくれていたのが嬉しいらしく、今まで会えなかったぶんを取り戻すかのように、せっせとお義姉さんとお出掛けしていた。
こればかりは、仕方がない。
これまでフューニャは、俺がいない間は、家でポツンと家事だけして過ごすしかなかった。
たまに箱庭帝国の友達、ミルミルと連絡を取り合ってはいるらしいが、それだってしょっちゅうではないし。
会おうと思っても、気軽に会える距離ではない。
従って、昼間フューニャは、家の中で一人ぼっち。
俺が帰ってきても、既に見飽きた冴えない夫が一人帰ってきたからって、何になる。
そこに、突如現れたお姉ちゃんだ。
華弦はまだ準幹部になりたてではあるが、ルレイアさんが見込んだだけあってとても優秀な人材であった。
…もしかしたら、俺よりも。
ルティス帝国とは似ても似つかない、珍しいシェルドニア文化も知っているし。
何より彼女は、フューニャをとても可愛がっていた。
優しくて物知りな実のお姉ちゃんと、
見飽きた顔の家事能力皆無な夫(他人)。
どちらと遊びたいかなんて、そんなの言うまでもない。
同性でないと出来ない話とか、あるだろうし。
仕方ないと分かっている。たった二人の姉妹なんだから…と思えば、俺が我慢しなきゃいけないのは分かっている。
でも。
…心に、隙間風。
言わずもがな、お義姉さんがルティス帝国にやって来たからだ。
お義姉さんは何かにつけてフューニャを呼び出し、二人でランチをしたり、遊びに行っていた。
フューニャも、お義姉さんがいきなり現れたときには驚いていたし、戸惑ってもいたけれど。
たった一人でも、家族が生き残ってくれていたのが嬉しいらしく、今まで会えなかったぶんを取り戻すかのように、せっせとお義姉さんとお出掛けしていた。
こればかりは、仕方がない。
これまでフューニャは、俺がいない間は、家でポツンと家事だけして過ごすしかなかった。
たまに箱庭帝国の友達、ミルミルと連絡を取り合ってはいるらしいが、それだってしょっちゅうではないし。
会おうと思っても、気軽に会える距離ではない。
従って、昼間フューニャは、家の中で一人ぼっち。
俺が帰ってきても、既に見飽きた冴えない夫が一人帰ってきたからって、何になる。
そこに、突如現れたお姉ちゃんだ。
華弦はまだ準幹部になりたてではあるが、ルレイアさんが見込んだだけあってとても優秀な人材であった。
…もしかしたら、俺よりも。
ルティス帝国とは似ても似つかない、珍しいシェルドニア文化も知っているし。
何より彼女は、フューニャをとても可愛がっていた。
優しくて物知りな実のお姉ちゃんと、
見飽きた顔の家事能力皆無な夫(他人)。
どちらと遊びたいかなんて、そんなの言うまでもない。
同性でないと出来ない話とか、あるだろうし。
仕方ないと分かっている。たった二人の姉妹なんだから…と思えば、俺が我慢しなきゃいけないのは分かっている。
でも。
…心に、隙間風。


