「…にゅふふー」
「…」
「にゅふふ。にゅっふふふ…。ふふふ…」
「…」
「にゅふっ。にゅっふふふふ…」
「…アリューシャ知ってる。こういうのマジキチって言うんだぜ」
「しっ、アリューシャ。見ちゃいけません」
…本当にな。
俺も見たくないんだけどさ。無理なんだよ。
何せ、俺の腕を抱き締めながらにゅふにゅふ言ってんだもん。
「ルレイア、楽しそうで良かったね」
「全くだ。実に微笑ましいな」
で、この気色悪い生き物を「楽しそう」、「微笑ましい」という一言で片付けられるシュノとルリシヤは、一体何を考えているんだろう。
そりゃ楽しそうではあるけど、微笑ましくはないぞ。
「にゅふふふ…」
「…おいルレイア。お前、にゅふにゅふ言うのやめろ、気持ち悪い」
あとフェロモンを出すな、フェロモンを。
帰ってくるなり早々に、いつもの黒い衣装に着替えたルレイアは、いつもの三倍はフェロモンを倍増させていた。
害悪でしかない。
そのフェロモン攻撃を、ゼロ距離で受けなきゃならない俺の身にもなってくれ。
「ルルシーが王子様…。ルルシーと少女漫画…。ルルシーは俺の嫁…」
なんかぶつぶつ言ってる。
気持ち悪い誤解をするな。
どうやら、俺がリファロのもとからルレイアを強引に連れて帰ってきたことが、嬉しかったらしい。
「あのな…。別に俺、お前の嫁になった覚えは全くないから。ただその…リファロとかいうのがルレイアに馴れ馴れしいのが癪に障っただけで…」
「ルルシーしゅき!愛してる!」
「引っ付くな!」
あぁ、やっぱりやめておけば良かった。
ルレイアに余計な餌付けを…。
「そういえばルレイア、尾行されてることには気づいてたの?」
と、アイズ。
「勿論。見られてるな~とは思ってましたけど、たまには俺の仕事ぶりを皆さんに見てもらおうかなと思って」
…やっぱり気づいてたのか。
まぁ、あんな稚拙な尾行を気づかないルレイアではないよな。
「俺も超気持ち悪かったですよ、あの男。ルルシーが助けてくれなかったら、あいつとピーさせられるところでした」
…そりゃ良かったな。
「アイ公、ピーって何?」
「大きくなったら分かるよ、アリューシャ」
後ろでこそこそ話してる親子は、まぁ聞こえなかったことにして放っておこう。
「…」
「にゅふふ。にゅっふふふ…。ふふふ…」
「…」
「にゅふっ。にゅっふふふふ…」
「…アリューシャ知ってる。こういうのマジキチって言うんだぜ」
「しっ、アリューシャ。見ちゃいけません」
…本当にな。
俺も見たくないんだけどさ。無理なんだよ。
何せ、俺の腕を抱き締めながらにゅふにゅふ言ってんだもん。
「ルレイア、楽しそうで良かったね」
「全くだ。実に微笑ましいな」
で、この気色悪い生き物を「楽しそう」、「微笑ましい」という一言で片付けられるシュノとルリシヤは、一体何を考えているんだろう。
そりゃ楽しそうではあるけど、微笑ましくはないぞ。
「にゅふふふ…」
「…おいルレイア。お前、にゅふにゅふ言うのやめろ、気持ち悪い」
あとフェロモンを出すな、フェロモンを。
帰ってくるなり早々に、いつもの黒い衣装に着替えたルレイアは、いつもの三倍はフェロモンを倍増させていた。
害悪でしかない。
そのフェロモン攻撃を、ゼロ距離で受けなきゃならない俺の身にもなってくれ。
「ルルシーが王子様…。ルルシーと少女漫画…。ルルシーは俺の嫁…」
なんかぶつぶつ言ってる。
気持ち悪い誤解をするな。
どうやら、俺がリファロのもとからルレイアを強引に連れて帰ってきたことが、嬉しかったらしい。
「あのな…。別に俺、お前の嫁になった覚えは全くないから。ただその…リファロとかいうのがルレイアに馴れ馴れしいのが癪に障っただけで…」
「ルルシーしゅき!愛してる!」
「引っ付くな!」
あぁ、やっぱりやめておけば良かった。
ルレイアに余計な餌付けを…。
「そういえばルレイア、尾行されてることには気づいてたの?」
と、アイズ。
「勿論。見られてるな~とは思ってましたけど、たまには俺の仕事ぶりを皆さんに見てもらおうかなと思って」
…やっぱり気づいてたのか。
まぁ、あんな稚拙な尾行を気づかないルレイアではないよな。
「俺も超気持ち悪かったですよ、あの男。ルルシーが助けてくれなかったら、あいつとピーさせられるところでした」
…そりゃ良かったな。
「アイ公、ピーって何?」
「大きくなったら分かるよ、アリューシャ」
後ろでこそこそ話してる親子は、まぁ聞こえなかったことにして放っておこう。


