The previous night of the world revolution4~I.D.~

あ、駄目だこれもう無理だ。

「…!ルレイアになんてことを…!」

シュノは激怒。

「うぼぇぇぇぇ」

アリューシャはゲロ。

「…キツい。これは本当にキツい」

アイズはドン引き。

「…あいつ、人前であんなことして…恥ずかしくないんだろうか」

ルリシヤはマジレス。

で、俺は。

「…ごめん。ちょっと耐えられない」

「あ、おいルル公」

俺は潜んでいた茂みから立ち上がり、二人が座るベンチの前に歩いていった。

「え、ルルシー…」

「…は…?」

リファロは当然、ルレイアもぽかんとしていた。

デート中にいきなり、こんなぶちギレた男が目の前に現れたら…そりゃ驚くだろう。

「な、何だよお前…」

「…そこのルレイアのツレだよ」

「は…?」

「帰るぞ、ルレイア」

俺はリファロを睨み付けて、ルレイアの腕を強引に掴んだ。

「え、ちょ、ルルシー」

「アシュトーリアさんには俺が謝っておく。責任も取ってやる。だから帰るぞ」

「そんな…!まるで少女漫画のように…」

うるせぇ。

俺はルレイアを引き連れて、リファロを置き去りにしてその場を立ち去った。