しかし、ここまで来たらもう引き返せない。
むしろ今帰ったら、色々気になり過ぎて夜眠れない。
「ルレイア…って言ったよね。君、今彼氏はいるの?」
「いませんよ」
演技の上だと分かっているし、俺はあいつの彼氏になったつもりは全くない。
だからその返事は正しいはずなのに、胃が捩れるような思いがした。
「仕方ないんだルルシー先輩。演技しなきゃならないんだから」
俺の心境を察してか、ルリシヤがそう声をかけてきた。
「…分かってるよ。大丈夫だ」
そもそも俺、あいつの相棒であっても、彼氏ではないから。
「そっか。じゃあフリーなんだね」
「そうなりますね」
うぜぇ。何鼻の下伸ばしてんだ。
ルレイアの隣は俺と決まってんだよ。お前の入り込む余地など、小指一本分もあるものか。
あぁ腹立つ。
「なら、俺が君のパートナーに立候補しても良いよね」
何で断定なんだよ。
一万歩譲って、せめて「良いかな?」と聞け。
「えぇ、喜んで」
笑顔で答えるルレイア。
あの笑顔は偽物だ。分かっている。分かっているけど…。
「ありがとう、ルレイア。…君は逸材になりそうだよ」
あろうことか。
そいつは生意気にそう言って、ルレイアの額にちゅっ、とキスをした。
むしろ今帰ったら、色々気になり過ぎて夜眠れない。
「ルレイア…って言ったよね。君、今彼氏はいるの?」
「いませんよ」
演技の上だと分かっているし、俺はあいつの彼氏になったつもりは全くない。
だからその返事は正しいはずなのに、胃が捩れるような思いがした。
「仕方ないんだルルシー先輩。演技しなきゃならないんだから」
俺の心境を察してか、ルリシヤがそう声をかけてきた。
「…分かってるよ。大丈夫だ」
そもそも俺、あいつの相棒であっても、彼氏ではないから。
「そっか。じゃあフリーなんだね」
「そうなりますね」
うぜぇ。何鼻の下伸ばしてんだ。
ルレイアの隣は俺と決まってんだよ。お前の入り込む余地など、小指一本分もあるものか。
あぁ腹立つ。
「なら、俺が君のパートナーに立候補しても良いよね」
何で断定なんだよ。
一万歩譲って、せめて「良いかな?」と聞け。
「えぇ、喜んで」
笑顔で答えるルレイア。
あの笑顔は偽物だ。分かっている。分かっているけど…。
「ありがとう、ルレイア。…君は逸材になりそうだよ」
あろうことか。
そいつは生意気にそう言って、ルレイアの額にちゅっ、とキスをした。


