問題は、その後だった。

「…気になるな。ルルシー先輩」

「は?」

ルリシヤが、妙なことを言い出した。

「気になると思わないか。ルレイア先輩が男を落とすなんて…」

「いや…数は確かに少ないけど、たまにやってるだろ…」

あいつ、男も女も見境ないもん。

大抵あいつの毒牙にかかるのは女性だが、ルレイア・ハーレムには男性会員もちらほらいるとか。

「何より俺が気になるのは…。相手が男性だった場合…ルレイア先輩は攻めになるのか、それとも受けになるのかという点だ」

「ルレイアほどじゃないけどさ…。お前も大概最低だよな」

「ルルシー先輩的には、リバはアリなのか?」

「知るか!」

何の話だよ。

「攻め…?受け?ルレ公誰かと戦うのか?」

「アリューシャは、何も知らない無邪気なアリューシャのままでいるんだよ」

こっちの親子は平和である。

シュノは無言で、恥ずかしそうに顔を赤らめていた。

乙女だ。

「そして俺は後学の為にも、男を相手にどうやって落とすのか知りたい」

「何の後学だよ」

その知識と経験を、お前はいつ活かすつもりでいるんだよ。

「なぁシュノ先輩。気にならないか?ルレイア先輩がどうやって男性を口説くのか」

「…!き、気にならない…と言ったら嘘になるかもしれないけど…。でも気になる…ううん、気にならない…。…ちょっと気になる…」

やっぱり気になるらしい。

乙女だ。

「だよな。アリューシャ先輩はどうだ?ルレイア先輩の仕事ぶりが気にならないか?」

「分かる~!アリューシャ、ルレ公がどうやって男落とすのか見てぇ」

好奇心丸出しのアリューシャ。

多分、お前が思ってるような面白いもんじゃないぞ。

もっと生々しいと思うぞ。

いや、俺も見たことないから分からんけど。

「さっきからお前…何が言いたいんだ…」

「…なぁ、ルルシー先輩」

















「…見よう」