気を取り直して。

「先輩方、お雑煮は何味にする?あと、お餅の形は?」

「俺はすましで~、丸餅お願いします」

「焼くか?それとも煮る?」

「どっちでも良いですけど…じゃあ焼かずに煮てください」

ルレイアはすまし、丸餅煮る派。

「分かった。ルルシー先輩は?」

「俺は…ルレイアと同じで」

あんまり細かな注文出しても、ルリシヤを混乱させかねないからな。

そもそも俺は、あまりこだわりがない。

「アイズ先輩は?」

「私とアリューシャは、味噌かな…」

「赤味噌、白味噌、ルリシヤ味噌の三種類あるけど」

飲食店かよ。

「じゃあルリシヤ味噌にしてみようか。ね、アリューシャ」

「りょ」

「シュノ先輩は?」

「私はすましの…丸餅を焼いて欲しいな」

「了解だ」

…オーダー入りまーす。

もう注文忘れそう。

「ルリシヤはどうするんだ?」

「俺はルリ味噌角餅焼きだ」

略し始めた。

「じゃ、用意するからもう少し待っててくれ」

…俺も手伝うとしよう。

あと、アイズが昨日持ってきてくれたおせちも出そう。

正月から、大層豪華だな。







ちなみに、ルリシヤのお雑煮は、びっくりするくらい美味しかった。