「…」
「…ん~…。ルルシ~…」
「…」
横を見ると、ルレイアが俺の腕を抱き枕代わりにして、むにゃむにゃ言っていた。
…この野郎…。手を出す一歩手前じゃないか。
ルレイアを押し退け、起き上がって周りを見ると。
幹部組が雑魚寝状態で、アイズは壁にもたれたままアリューシャの横で眠っており、シュノはルレイアの横で寝息を立てていた。
アリューシャは当然爆睡である。
人の家でよくあんなに眠れるな、あいつは。
で、ルレイアは。
「あぁルルシー…。そこは…そこ触っちゃらめぇ…」
物凄く気色悪い寝言を呟いてる。
叩き起こして良いかな。
「…ん?」
改めてリビングを見渡してみるも、ルリシヤの姿が見当たらない。
…あいつ、何処行ったんだ?
まさかと思って、立ち上がってキッチンに入ると、そこに。
「ルルシー先輩じゃないか。早起きだな」
「お前…」
案の定、ルリシヤは一人でキッチンに立っていた。
…まだ、朝の六時だぞ。
年明けてから寝たはずなんだけど。こいつ何時に起きたんだ?
「…何やってんの?」
「お雑煮を作ってるんだ」
お雑煮ってお前…。
そんなに準備が必要なものでもないだろうに。
「角餅、丸餅、すまし汁、赤味噌味、白味噌味各種取り揃えておいた。これで好みが割れたとしても対応出来るぞ」
「…!?」
「ルルシー先輩は何派だ?」
「え、いや俺は…」
別に何でも良いけど…。
「お前、そんなに準備したのか…」
「あぁ。赤味噌はちょっと辛め、白味噌は甘めに仕上げてみたぞ。何ならルリシヤ特製ブレンド合わせ味噌味もあるが」
「…お前、味噌から作ってんの?」
「そうだが」
もう多才とかそういう話じゃないよそれ。
いつか野菜から育て始めそうだなこいつ。
「なんか…。色々作らせて悪いな…」
俺の家なのにさ。
「気にするな。趣味みたいなものだから」
平然として、ルリシヤは鍋を掻き回していた。
…もしかしたら、『セント・ニュクス』にいた頃も…小さい子達に、こうして作ってあげてたのかもな。
何だかんだと、幹部組でアイズに次ぐ面倒見の良さを備えているのは、ルリシヤなのかもしれない。
「…ん~…。ルルシ~…」
「…」
横を見ると、ルレイアが俺の腕を抱き枕代わりにして、むにゃむにゃ言っていた。
…この野郎…。手を出す一歩手前じゃないか。
ルレイアを押し退け、起き上がって周りを見ると。
幹部組が雑魚寝状態で、アイズは壁にもたれたままアリューシャの横で眠っており、シュノはルレイアの横で寝息を立てていた。
アリューシャは当然爆睡である。
人の家でよくあんなに眠れるな、あいつは。
で、ルレイアは。
「あぁルルシー…。そこは…そこ触っちゃらめぇ…」
物凄く気色悪い寝言を呟いてる。
叩き起こして良いかな。
「…ん?」
改めてリビングを見渡してみるも、ルリシヤの姿が見当たらない。
…あいつ、何処行ったんだ?
まさかと思って、立ち上がってキッチンに入ると、そこに。
「ルルシー先輩じゃないか。早起きだな」
「お前…」
案の定、ルリシヤは一人でキッチンに立っていた。
…まだ、朝の六時だぞ。
年明けてから寝たはずなんだけど。こいつ何時に起きたんだ?
「…何やってんの?」
「お雑煮を作ってるんだ」
お雑煮ってお前…。
そんなに準備が必要なものでもないだろうに。
「角餅、丸餅、すまし汁、赤味噌味、白味噌味各種取り揃えておいた。これで好みが割れたとしても対応出来るぞ」
「…!?」
「ルルシー先輩は何派だ?」
「え、いや俺は…」
別に何でも良いけど…。
「お前、そんなに準備したのか…」
「あぁ。赤味噌はちょっと辛め、白味噌は甘めに仕上げてみたぞ。何ならルリシヤ特製ブレンド合わせ味噌味もあるが」
「…お前、味噌から作ってんの?」
「そうだが」
もう多才とかそういう話じゃないよそれ。
いつか野菜から育て始めそうだなこいつ。
「なんか…。色々作らせて悪いな…」
俺の家なのにさ。
「気にするな。趣味みたいなものだから」
平然として、ルリシヤは鍋を掻き回していた。
…もしかしたら、『セント・ニュクス』にいた頃も…小さい子達に、こうして作ってあげてたのかもな。
何だかんだと、幹部組でアイズに次ぐ面倒見の良さを備えているのは、ルリシヤなのかもしれない。


