「…ルレイア」
アシュトーリアさんからの突然の呼び出し。
これはただ事ではないと、急いで本部に駆けつけたのが馬鹿らしい。
文句の一つも言ってやりたいところだが、にこにことオーナメントを差し出す、ルレイアの顔を見ていると。
…なんか、怒るのが馬鹿馬鹿しくなってくるよな。
「はいっ、ルルシーも飾り付けしましょ?オーナメントどうぞ」
差し出すルレイアのオーナメントは、形は星やベルなど見慣れたオーソドックスなものなのに。
…色だけが、真っ黒。
星もベルもハートもキャンディも、ぜーんぶ真っ黒。
「…」
…凄い素朴な疑問なんだけどさ。
…何で黒?
よく見たら、アリューシャがてっぺんに飾ろうとわくわくしてる星も、真っ黒なんだけど。
アリューシャ、お前はそれで良いのか。
「普通さ…クリスマスと言えば…赤とか緑とか…」
「やっぱり黒ですよね~。緑のツリー。黒の星!黒のオーナメント!これぞクリスマスツリーですよね」
「うん。ルレイア素敵…!」
「さすがルレイア先輩だな」
…駄目だこりゃ。
しかも。
「…ルリシヤ。お前何飾ってるんだ」
「ん?何と言われても…仮面だが」
ルリシヤは、しれっと黒い仮面をオーナメント代わりにツリーに飾っていた。
「格好良いだろう?」
「いや…クリスマスツリーに仮面飾るってお前…」
何でそんなもの飾るんだ。普通仮面なんて飾らないだろう。
と、思ったが。
「シュノさん、これ良いでしょ?黒いリボンと黒薔薇」
「うん、可愛い。私飾っても良い?」
「勿論ですよ~」
シュノはルレイアと仲良く飾り付け。
シュノの、この嬉しそうな顔。
駄目だ。シュノは普段は真面目だし、常識の通じる子なのだが。
ルレイアが絡むと、途端に頭がちょっとお馬鹿になってしまうのだ。
…で、こっちの親子は。
「アイ公、ビスケット飾ってもえぇ?」
「ビスケットだと、ぶつかると割れちゃうから、こっちのキャンディにしようね。ビスケットはアリューシャがおやつに食べて良いよ」
「やったー。ビスケット~」
…こっちも駄目だ。
せめてアシュトーリアさんが何とか言ってくれれば…と思ったが。
「うふふ。皆楽しそうで良かったわ」
微笑ましそうに眺めているだけ。
…まぁ、そうだよなぁ。
これで止めてくれる人なら、そもそもクリスマスツリーなんて用意しないよ。
俺は全てを諦め、ルレイアが差し出すオーナメントを受け取った。
アシュトーリアさんからの突然の呼び出し。
これはただ事ではないと、急いで本部に駆けつけたのが馬鹿らしい。
文句の一つも言ってやりたいところだが、にこにことオーナメントを差し出す、ルレイアの顔を見ていると。
…なんか、怒るのが馬鹿馬鹿しくなってくるよな。
「はいっ、ルルシーも飾り付けしましょ?オーナメントどうぞ」
差し出すルレイアのオーナメントは、形は星やベルなど見慣れたオーソドックスなものなのに。
…色だけが、真っ黒。
星もベルもハートもキャンディも、ぜーんぶ真っ黒。
「…」
…凄い素朴な疑問なんだけどさ。
…何で黒?
よく見たら、アリューシャがてっぺんに飾ろうとわくわくしてる星も、真っ黒なんだけど。
アリューシャ、お前はそれで良いのか。
「普通さ…クリスマスと言えば…赤とか緑とか…」
「やっぱり黒ですよね~。緑のツリー。黒の星!黒のオーナメント!これぞクリスマスツリーですよね」
「うん。ルレイア素敵…!」
「さすがルレイア先輩だな」
…駄目だこりゃ。
しかも。
「…ルリシヤ。お前何飾ってるんだ」
「ん?何と言われても…仮面だが」
ルリシヤは、しれっと黒い仮面をオーナメント代わりにツリーに飾っていた。
「格好良いだろう?」
「いや…クリスマスツリーに仮面飾るってお前…」
何でそんなもの飾るんだ。普通仮面なんて飾らないだろう。
と、思ったが。
「シュノさん、これ良いでしょ?黒いリボンと黒薔薇」
「うん、可愛い。私飾っても良い?」
「勿論ですよ~」
シュノはルレイアと仲良く飾り付け。
シュノの、この嬉しそうな顔。
駄目だ。シュノは普段は真面目だし、常識の通じる子なのだが。
ルレイアが絡むと、途端に頭がちょっとお馬鹿になってしまうのだ。
…で、こっちの親子は。
「アイ公、ビスケット飾ってもえぇ?」
「ビスケットだと、ぶつかると割れちゃうから、こっちのキャンディにしようね。ビスケットはアリューシャがおやつに食べて良いよ」
「やったー。ビスケット~」
…こっちも駄目だ。
せめてアシュトーリアさんが何とか言ってくれれば…と思ったが。
「うふふ。皆楽しそうで良かったわ」
微笑ましそうに眺めているだけ。
…まぁ、そうだよなぁ。
これで止めてくれる人なら、そもそもクリスマスツリーなんて用意しないよ。
俺は全てを諦め、ルレイアが差し出すオーナメントを受け取った。


