The previous night of the world revolution4~I.D.~

「おいおい、またかよ…」

相変わらず、俺は夢の中で自分が夢を見ていることを自覚していた。

昼間母校訪問までしてきたのに、結局また見るのかよ。

しかも昨日より、更にリアルさを増しているぞ。

だって掲示物の内容が、昼間教室で見たものと一緒。

こんなところまで忠実に再現しなくて良いから。

「…あなた達も毎日懲りませんねぇ」

またしても、俺はルームメイトに取り囲まれた。

彼らは憎々しげに、俺を睨み付けていた。

「…あなた達にそんな目をする資格はないって、何度言ったら分かるんですか」

自分のやったこと棚に上げてよ、全く。

誰のせいで俺が闇堕ちしたと思ってんだ。

憎みたいのはこっちなんだよ。

「…俺の人生の責任を取れ、クズが」

そう吐き捨てたとき。

俺は、前夜までと違って、恐怖を感じていないことに気づいた。

すると。

いきなり、目の前が真っ白になった。