帝国騎士官学校の教室。
教室には、まだ耐えられる。
耐えられないのは、学生寮だった。
「…くっ…」
教室だと効果が薄いのか、と判断した俺の脳みそは、場面を学生寮に移した。
ワープかよ。夢の中なら何でもアリだな。
学生寮は、教室よりももっとリアルだった。
部屋の片隅に置いてあるゴミ箱の中身まで、ご丁寧に再現してある。
それだけ俺にとって、この学生寮は「思い出深い」のかもしれないな。
反吐が出る。
そして。
「…!」
ルームメイトの先輩達が、憎しみのこもった目で俺ににじり寄ってきた。
そんな目で俺を見る資格が、こいつらにあるものか。
そう言って撥ね付けてやれば良い。被害者みたいな顔をするな。お前達は皆、俺の人生を狂わせた加害者なのだから。
被害者は俺だ。だから怖がる必要はない…。
分かっているのに、俺は耐えられなかった。
寮の部屋を飛び出し、廊下に出た。
すると。
「…今度はあなた達ですか」
廊下で俺を待ち構えていたのは、ランドエルス騎士官学校で一緒だったクラスメイト達だ。
エルスキーやアシベルやミューリア達。
そして、俺が殺したユーシャも。
ミューリアは、ご丁寧に片手がなくなっていた。
当て付けかよ。
ユーシャはともかく、他の奴らは死んでない癖に、何で幽霊みたいになって俺の夢に現れるのだ。
そして何で、俺を親の仇のような目で見るのだ。
「…あなた達に、そんな目で睨まれる覚えはありませんね」
俺がこいつらに何をしたって言うんだ。
「騙される方が悪いんですよ…。こちとらそれが仕事だったんだから…」
…幻相手に、何を言い訳じみたこと言ってんだろうな、俺は。
無視していれば良いのだ。所詮こいつらは俺の脳みそが勝手に作り出した幻なのだから。
まともに相手をする必要なんてない。
ただ目を閉じて、朝になるまで…現実の俺が目を覚ますのを待てば良いのだ。
でも。
「…糞が」
分かっているのに、俺はどうしてもそれが出来なかった。
教室には、まだ耐えられる。
耐えられないのは、学生寮だった。
「…くっ…」
教室だと効果が薄いのか、と判断した俺の脳みそは、場面を学生寮に移した。
ワープかよ。夢の中なら何でもアリだな。
学生寮は、教室よりももっとリアルだった。
部屋の片隅に置いてあるゴミ箱の中身まで、ご丁寧に再現してある。
それだけ俺にとって、この学生寮は「思い出深い」のかもしれないな。
反吐が出る。
そして。
「…!」
ルームメイトの先輩達が、憎しみのこもった目で俺ににじり寄ってきた。
そんな目で俺を見る資格が、こいつらにあるものか。
そう言って撥ね付けてやれば良い。被害者みたいな顔をするな。お前達は皆、俺の人生を狂わせた加害者なのだから。
被害者は俺だ。だから怖がる必要はない…。
分かっているのに、俺は耐えられなかった。
寮の部屋を飛び出し、廊下に出た。
すると。
「…今度はあなた達ですか」
廊下で俺を待ち構えていたのは、ランドエルス騎士官学校で一緒だったクラスメイト達だ。
エルスキーやアシベルやミューリア達。
そして、俺が殺したユーシャも。
ミューリアは、ご丁寧に片手がなくなっていた。
当て付けかよ。
ユーシャはともかく、他の奴らは死んでない癖に、何で幽霊みたいになって俺の夢に現れるのだ。
そして何で、俺を親の仇のような目で見るのだ。
「…あなた達に、そんな目で睨まれる覚えはありませんね」
俺がこいつらに何をしたって言うんだ。
「騙される方が悪いんですよ…。こちとらそれが仕事だったんだから…」
…幻相手に、何を言い訳じみたこと言ってんだろうな、俺は。
無視していれば良いのだ。所詮こいつらは俺の脳みそが勝手に作り出した幻なのだから。
まともに相手をする必要なんてない。
ただ目を閉じて、朝になるまで…現実の俺が目を覚ますのを待てば良いのだ。
でも。
「…糞が」
分かっているのに、俺はどうしてもそれが出来なかった。


