我ながら、情けないことこの上ない。
あんな悪夢に、まだうなされるとは。
シェルドニア王国にいた頃も、洗脳が解けてからは、悪夢に悩ませることはなかった。
多分、アシミムへの復讐とかミレド王の暗殺とかで、色々考えなきゃならないことが多かったから。
全部終わってルティス帝国に帰ってきて、ホッと一安心したところで、思い出したかのように悪夢が戻ってきた。
最悪の気分である。
もう『白亜の塔』はないし、薬物も投与されていないのに、何故まだ悪夢にうなされるのか。
恐らく…シェルドニア王国で受けた強い洗脳の後遺症…なのだろうが。
「…あの糞縦ロール…。帰国してからも俺の邪魔をする訳ですか…」
くっそムカつく。
今からシェルドニア行って、やっぱりぶん殴ってこようか。
もう二度と行きたくないけど。あんな糞王国。
「…はぁ…」
「主様…」
…お陰で全然眠れなくて、目の下に出来る隈を、メイクで隠している始末だ。
今のところはなんとか隠せているが、いずれバレるのは目に見えている。
しばらくいつもの日常を過ごせば、悪夢もなくなるだろうと甘く考えていたが。
残念ながら帰国して二月がたっても、まだ戻らない。
このままじゃ、自然に後遺症が治る前にバレてしまうよ。
ルルシーには勿論、ルリシヤに。
あの優秀な後輩であれば、俺がファンデーションの下に巧みに隠した隈を見つけ、色々と察してしまいそうだ。
優秀過ぎるのも考えものだな。
「…あー…。腹立つ…」
縦ロールにも腹が立つが。
何より、自分に腹が立つ。
何でもう帰国してるのに、まだ下らない悪夢に苦しめられなきゃならないのか。
あんな悪夢がいかに馬鹿馬鹿しいものであるか、頭では分かっているのに。
何故あんなものを、怖いと思ってしまうのか。
起きているときは全然怖くない。起きているときに悪夢の内容を、その恐怖を思い出そうとしても、全然思い出さないのだ。
何が怖いんだ?そんなもん。としか思わない。
起きてるときは怖くない。
それなのに、眠っているときは怖くて堪らない。
あんな下らない過去の夢が、うなされるほど怖くなるのだ。
弱い自分に吐き気がする。
悪夢も毎日見てりゃ慣れるだろうと思って、気にせず眠ろうとしたこともあったが。
寝ているときの恐怖というのは、毎日リセットされるのだ。
つまり、毎晩眠る度に新鮮な悪夢を見られるという訳だ。
実に嬉しくないな。
「無理をして眠らない方が…」
「いや、寝ますよ…。ちょっとでも寝とかないと…明日ルルシーにバレるじゃないですか」
ルルシーに余計な心配をかけたくないという、俺の気持ちが分からぬか。
でも、まさか、ここまで治らないとはな。
病院とか行くべきなのか…?もう二度と精神病院なんて行きたくないと思ってたんだが…?
「あぁ、頭痛い…」
薬の副作用だろうか。さっきから頭痛が痛いよ。
「主様…」
「少しでも頑張って寝るんで…。うなされてても起こさないでくださいね」
うなされてようが何だろうが、寝不足よりマシだからな。
…と、思っていたが。
あんな悪夢に、まだうなされるとは。
シェルドニア王国にいた頃も、洗脳が解けてからは、悪夢に悩ませることはなかった。
多分、アシミムへの復讐とかミレド王の暗殺とかで、色々考えなきゃならないことが多かったから。
全部終わってルティス帝国に帰ってきて、ホッと一安心したところで、思い出したかのように悪夢が戻ってきた。
最悪の気分である。
もう『白亜の塔』はないし、薬物も投与されていないのに、何故まだ悪夢にうなされるのか。
恐らく…シェルドニア王国で受けた強い洗脳の後遺症…なのだろうが。
「…あの糞縦ロール…。帰国してからも俺の邪魔をする訳ですか…」
くっそムカつく。
今からシェルドニア行って、やっぱりぶん殴ってこようか。
もう二度と行きたくないけど。あんな糞王国。
「…はぁ…」
「主様…」
…お陰で全然眠れなくて、目の下に出来る隈を、メイクで隠している始末だ。
今のところはなんとか隠せているが、いずれバレるのは目に見えている。
しばらくいつもの日常を過ごせば、悪夢もなくなるだろうと甘く考えていたが。
残念ながら帰国して二月がたっても、まだ戻らない。
このままじゃ、自然に後遺症が治る前にバレてしまうよ。
ルルシーには勿論、ルリシヤに。
あの優秀な後輩であれば、俺がファンデーションの下に巧みに隠した隈を見つけ、色々と察してしまいそうだ。
優秀過ぎるのも考えものだな。
「…あー…。腹立つ…」
縦ロールにも腹が立つが。
何より、自分に腹が立つ。
何でもう帰国してるのに、まだ下らない悪夢に苦しめられなきゃならないのか。
あんな悪夢がいかに馬鹿馬鹿しいものであるか、頭では分かっているのに。
何故あんなものを、怖いと思ってしまうのか。
起きているときは全然怖くない。起きているときに悪夢の内容を、その恐怖を思い出そうとしても、全然思い出さないのだ。
何が怖いんだ?そんなもん。としか思わない。
起きてるときは怖くない。
それなのに、眠っているときは怖くて堪らない。
あんな下らない過去の夢が、うなされるほど怖くなるのだ。
弱い自分に吐き気がする。
悪夢も毎日見てりゃ慣れるだろうと思って、気にせず眠ろうとしたこともあったが。
寝ているときの恐怖というのは、毎日リセットされるのだ。
つまり、毎晩眠る度に新鮮な悪夢を見られるという訳だ。
実に嬉しくないな。
「無理をして眠らない方が…」
「いや、寝ますよ…。ちょっとでも寝とかないと…明日ルルシーにバレるじゃないですか」
ルルシーに余計な心配をかけたくないという、俺の気持ちが分からぬか。
でも、まさか、ここまで治らないとはな。
病院とか行くべきなのか…?もう二度と精神病院なんて行きたくないと思ってたんだが…?
「あぁ、頭痛い…」
薬の副作用だろうか。さっきから頭痛が痛いよ。
「主様…」
「少しでも頑張って寝るんで…。うなされてても起こさないでくださいね」
うなされてようが何だろうが、寝不足よりマシだからな。
…と、思っていたが。


