The previous night of the world revolution4~I.D.~

ある日の夕方。

「ルルシーこんにちはー」

「ん?あぁルレイ…ア…!?」

顔を上げたルルシーの目が、驚愕に見開いた。

「おっ…と。迂闊に見ちゃ駄目だったね」

中にいたアイズが、そっぽを向いた。

「おぉ、ルレイア先輩じゃないか。相変わらず強烈だな」

「ルレイア…!お帰りなさい」

動じていないのはルリシヤとシュノさん、あとはそこのソファですやすや寝ているアリューシャだけ。

「うふふ。お仕事終わったので帰ってきましたよ~」

いやぁ今日も良い汗をかいた。

やっぱり「お仕事」は真面目にやらないとね。手を抜いちゃあいけない。

すると。

「ふわぁ~…。あぁ、今日もよくね…」

「あ、アリューシャ今起きちゃ駄目」

昼寝から目覚めたアリューシャが、ソファの上でぐい~っと伸びをしながら、こちらを向いた。

無防備に俺と目を合わせてしまったアリューシャが、甲高い悲鳴をあげた。

「ほわぁぁぁ!ルレ公フェロモンがぁぁぁ!」

「あぁ、遅かった…。ごめんよアリューシャ。君を救えなかった」

失礼な。

俺のフェロモンは殺戮兵器ですか。

「もー失礼しちゃいますねぇ。俺がちょ~っとフェロモン出したくらいで大袈裟な…」

「…お前のフェロモンはな、ちょっとどころじゃないんだよ」

ルルシーは、必死に俺から目を逸らしながら言った。

こっち見て言ってくれて良いのな。