The previous night of the world revolution4~I.D.~

ひまわりの種ハントは、非常に平和なアトラクションだったので。

シュノさんも、アリューシャも楽しめたようだ。

それどころか。

「やっべアリューシャひまわりの種食べたくなった!」

と、アリューシャがわくわくしながら言う始末。

「アリューシャ。あれハムスターの餌だからね。アリューシャは食べないんだよ」

「え~?でも美味そうでね?食べられそうでね?」

「アリューシャは前世がハムスターなのかもね」

「…みっともないからやめろ。オルタンス達も見てるんだぞ」

ルルシーが口を尖らせるも。

心配しなくても、オルタンス達はそんな常識人ではない。

「…俺もちょっと食べてみたくなった」

好奇心一杯のオルタンスである。

ルーシッドはいちいちずっこけていたが、アドルファスはもう、一言こう吐き捨てただけだった。

「…勝手に食え」

うん。勝手に食べたら良いと思うよ。

さて、オルタンスなんてどうでも良い。

そんなことよりも。

「ねぇルルシー。折角のハムスターランドですし、何かスイーツ食べましょうよ、スイーツ」

「スイーツ…?何?チュロスとか?」

「良いですね~チュロス!何味にしようかな~」

一種類に決められないよね。どれも美味しそうで。

悩みに悩んだ末、俺はチョコ味を、ルルシーがメープル味を注文。

他のメンバーもそれぞれ思い思いのチュロスを購入していた。

「あむっ。…ん~、美味しいですね」

やっぱり王道だよね。ハムスターランドのチュロスは。

ここに来たら必ず食べなきゃ。

「うん、なかなか行ける…」

「ルルシー一口く~ださい」

「あ、こら」

ルルシーが口をつけたチュロスを、一口さくっ、と齧ってみる。

うん。メープル味も美味しい。

「美味しいですね~。ルルシーも俺のチュロスどうぞ。たっぷりと激しく舌を使って…舐め回してくれても良いんですよ…?」

「いや俺は遠慮しとくよ」

「ルルシ~!いけじゅ~!」

「引っ付くな!」

俺達にとっては、至極いつも通りのやり取りなのだが。

ルーシッドはそれを見て絶句し、オルタンスとアドルファスは、

「…俺のチュロス齧っても良いぞ?」

「何で俺で妥協しようとするんだ、お前は。願い下げだ気色悪い」

「…じゃあルーシッド、シェアしよう」

「え!?いや…済みません、俺も遠慮しておきます…」

いまいち仲の悪い、隊長三人組であった。