The previous night of the world revolution4~I.D.~

『ビッグハムスター・マウンテン』は、所謂ジェットコースターなのだが。

なかなかにスリルがあって、結構楽しかった。

ルルシーはあんまり怖がってくれなくて、残念ながら吊り橋効果は期待出来そうになかったが…。





「はー、楽しかったですね」

「おー…結構スリルあったな」

「仮面が吹っ飛ぶ勢いだったな。まぁ、そんなことで俺の仮面は外れないが」

「…何でどや顔なんだ?」

俺とルルシーとルリシヤは、楽しかったが。

「こ、怖かった…」

がくがくぶるぶる、と半泣きで震えるシュノさん。

予想以上に怖かったらしい。

「大丈夫ですかシュノさん」

「う、うん…」

膝超震えてる。気の毒な。

アイズとアリューシャと一緒に、『イッツ・ア・ハムスターワールド』の方に行ってもらうべきだったか。

一方、帝国騎士団組は。

「速くてびっくりしたな。カチューシャ飛ぶかと思った」

「外しとけよ…」

「…」

三人共特に動じてる様子はない。まぁそうだろうな。

すると。

「楽しかったー!なんかまだ頭の中にあのテーマ曲がループしてる!せかい~じゅ~う~ハムス~タ~♪」

「良かったねー、アリューシャ」

平和なハムスターワールド組が帰ってきた。

どうやら楽しかったらしい。アリューシャノリノリ。

「さて次は何乗ります?」

「何でも良いよ」

この流れで、三大マウンテン制覇とばかりに、絶叫系の『ハムスターラッシュ・マウンテン』とかに乗ろうかと思ったが。

シュノさんびくびくしてるし。

「じゃあ皆で乗れる、『ハムスターさんのひまわりの種ハント』にでも乗りましょうか」

「結構苦しい語呂だな…」

もールルシー。だからそれは言わない約束だって。