The previous night of the world revolution4~I.D.~

ハムスターランドと言えば、アトラクションを楽しむ派、ショーを楽しむ派、両方楽しむ派と色々あるだろうが。

まず楽しむべきは、アトラクションだろう。

「絶叫系、乗りましょうよ。ルルシー」

「別に良いけど…絶叫系好きだっけ?ルレイアは」

「いや、別に好きでも嫌いでもないですけど、吊り橋効果狙いですよ。ルルシーが俺にときめいてくれるかなと思って」

「あーはいはい。ときめいたときめいた」

酷いルルシー。冷たい。

「大体、マフィアが絶叫系でビビるかよ…」

「いやアリューシャは乗せられないから。足腰立たなくなっちゃうよ」

「…いたよ。マフィアの癖に絶叫系でビビる奴…」

ビビってると言うか、ちょっと精神年齢的にね。

「絶叫系乗りたいなら行っておいで。私はアリューシャと…そうだね、そこの『イッツ・ア・ハムスターワールド』にでも行ってこようか」

「何それ!面白いの?」

アリューシャが目をキラキラ。

「世界各国のハムスターが集まって、歌ったり踊ったりしてるんだって」

「うぉぉ!何それ。行く行く~♪」

「…幼稚園児かよ…」

ルルシーの突っ込みをスルーして、アリューシャはアイズに連れられて平和なアトラクションに乗りに行った。

あれはあれで楽しそうだよな。

「じゃあ我々はそこの…『ビッグハムスター・マウンテン』にでも乗りますか」

「…でかいハムスターの山って…。どんなアトラクションだよ…」

もールルシー。それは言わない約束でしょ。