The previous night of the world revolution4~I.D.~

ルレイアが首を縦に振るか否かは、正直五分だと思っていた。

どうしても無理だったら、もうマネキンを造らせるしかない。

しかし。

『ふーん…。超だるいですけど…。ルルシーも一緒なら行きますよ』

「あぁ、ついてきてくれて良い」

ようはルレイアが来てくれれば良いんだ。

他に誰がいても良い。

『あとあなたも来てくださいよ。オルタンスの手綱握れるのはあなたくらいなんですから』

「…分かったよ」

激しく気は進まないが、それでルレイアが来てくれるのなら。

それと。

「あとルーシッドも連れてくぞ」

『俺の後釜のへっぽこ君ですか…。どうぞお好きに』

へっぽこ君って。

そりゃお前に比べればへっぽこ君かもしれないが、あいつだってそれなりに優秀だぞ。

『いつ行くんですか?』

「いつでも良い。そっちの都合に合わせるよ」

こちらが頭下げて一緒に行ってもらう訳だからな。

ルレイアとスケジュールを合わせ、電話を切り。

俺は早速、報告の為にオルタンスの部屋に向かった。