The previous night of the world revolution4~I.D.~

「アドルファスが…?ルレイアに何の用だ?」

何か良からぬことを企んでいるのではないか、と訝しむルルシー。

「大丈夫ですよ、アドルファスなら」

オルタンスならいざ知らず。

あいつは…口は悪いが、筋は通ってる男だからな。

オルタンスよりずっと信用出来る。

「何て言ってきたんです?」

「さぁ。ルレイアを出してくれって言われたんだけど、今はいないって言ったら改めて折り返してくれって」

「ふーん…」

何の用なんだろうね?本当に。

帝国騎士団絡みというだけで、ろくな用事じゃなさそうだが。

まぁ、聞いてみるだけなら聞いてみれば良い。

「じゃあ折り返してみましょうか…。ルルシーも来ます?」

「当たり前だ」

あらやだ。大胆。

じゃ、一緒に電話してみようか。