The previous night of the world revolution4~I.D.~

わちゃわちゃとお喋りしながら、『青薔薇連合会』本部に戻ると。

「あぁルレイア、ルルシー。ルリシヤもお帰り」

我らの頼れる次期首領、アイズレンシアが迎えてくれた。

わぁい。

「ただいま、アイズ」

「どうだった?ルアリスの子供は」

「あぁ、実に猿でしたよ」

べしっ、と頭をはたかれた。

痛いわルルシー。何するの。

「猿のように可愛かったと言ってるですよ?何でぶつんです?」

「ならそう言え。猿だけだと失礼だろうが」

「それに『将来有望』な顔してました。将来は良い女になりますよあれは」

べしっ、とルルシーチョップが炸裂。

だから。痛いって。

「何ですか!褒めてるんじゃないですか俺は!」

「言葉のチョイスに悪意とエロスしか感じないんだよ!ルアリスの子に手を出すんじゃないぞ!」

「まだ出しませんよ!」

だって子供だもん。

「まだって何だよ!将来的に出す予定なんじゃないか!」

それはルアリスの子供次第と言うか。

俺面食いだからね。仕事でもない限り、ブスとはやらないぞ。

「はいはい、その話は後にして」

俺とルルシーの夫婦喧嘩を、アイズレンシアが諌めた。

「それよりルレイア、今朝帝国騎士団から連絡が来たんだよ」

「へ?帝国騎士団から?」

思い出すのは、あの忌々しいオルタンスの顔面。

しかし…。

「三番隊の、アドルファスって人からね」

若干予想外の人物からの連絡であった。