The previous night of the world revolution4~I.D.~

チビルアリスも見たし、証書も渡したし。

これで用事は済んだとばかりに、俺達はルティス帝国に帰国した。






「全くお前は…。何処に出しても恥ずかしくない、って言うけどお前は逆だな。何処に出しても恥ずかしい」

ルルシーは、まだぷりぷり怒っていた。

ひどーい。何処に出しても誇らしいルレイアのはずなんだけど?

「しかし良いものですね家族って。俺達もそろそろ子作り…始めません?」

「頭沸いてるのかお前は。誰に言ってんだ」

「そんなのる・る・しーに決まってるじゃないですか~!」

「くっつくな!」

「今日も相変わらず仲良しで良いな、ルレイア先輩とルルシー先輩は」

「微笑ましそうに眺めるな!止めろよ!」

もールルシーったら。シャイなんだから。

照れ屋のルルシー。そんなところもしゅき。

「男同士で子供が出来るか!」

「やるだけやって~、子供はよそから拾ってくれば良いじゃないですか。何でも良いですよガキなんて。どうせ猿だし」

「誘拐かよ!しかもそれお前がやりたいだけだろうが!却下!」

酷い。配偶者のお誘いを無下に断るなんて。

「ルルシー先輩。セックスレスは離婚事由になるんだぞ。気を付けないと」

「そうだそうだ!ルリシヤの言う通り!」

「そもそも結婚した覚えはねぇ!」

全くルルシーったら素直じゃないんだから。

しょうがない。俺達に子供が出来るのはまだ先だな。